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探索のきろく

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フィールドワーク。地下、路地裏、洞窟、暗がり、サブカル、メット仕事。
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#一度は行きたいあの場所

新橋レトロビルをゆく(東京)

新橋といえば、かつては「サラリーマンの街」と呼ばれていました。酔っぱらいのオジサンがテレビカメラの前でクイズやインタビューに答える。そのトンチンカンな発言がお茶の間の失笑を買うという、「これが昭和だ、文句があるか」的なストロングスタイルも時代の流れとともに姿を消し、今はどうなんでしょうかね。 そもそも最近では「サラリーマン」という単語自体がなくなったし。かといって、「ビジネスパーソンの街」という雰囲気でもない。自分は新橋にそこまで関心を払ってこなかったので、昔も今もよく知り

足尾銅山をゆく(栃木)

2023年6月16日(金) 朝起きて思い出したんです。 あ、そういえば今日は有休をとっているんだった。 予定:あいている 天気:すこぶる快晴 資金:あんまりない、ケド 興味:無尽蔵 さいわいなことに(?)まだ朝の6時半。となれば、この可能性を活かさない手はない。PCのデスクトップにメモしてある「時間ができたら訪問したいリスト」にあがっている足尾銅山へロックオン。東京都内からなんとか日帰りでも行ける距離にあるということは、すでに調査済みだ。 早々に身支度を済ませると、おれ

清川名店街をゆく(福岡)

博多駅の近くにある清川交差点あたり。ここにかつて清川名店街というビルがあったことを知っている人は、どれくらいいるだろうか。いまの清川商店街じゃないよ。PCからサルベージされた過去の映像群をどうぞ。 ――そして、いまから数年前のこと 清川名店街は最初の撮影のあと、すぐに取り壊されたらしい。ネットで探してもここの情報ってホント少ないんだよね。写真も記事もほとんど出てきませんでした。郷土資料館とかに行けばあるのかもしれないけど。 この近くには柳橋連合市場という場所もあり、いまも

じゅらくビルをゆく(東京)

PCを整理していたら、ものすごく昔に撮った写真がでてきた。すでに現存しない建築物もある。なんだか懐かしかったので、さらしていきます。 調べたら、じゅらくビルは2006年に解体されたらしい。たぶん写真は最晩年の姿だと思うけど、保存するにしても安全性や費用負担の問題もあるし、貴重な近代建築が姿を消していくのも仕方ないことなのかもね。自分にできることといったらその雄姿を記録しておくことくらいで、それを思えば当時の若い自分はよくやったよ。 そんな、15年前の、暑い夏のできごとでした

博物館動物園駅をゆく2(東京)

(前回はこちら) 音量注意! この独特の雰囲気。上野は恩賜公園(天皇陛下からの賜りもの)ということもあり、非常に豪奢な作りになっています。 階段を下りていき、ホームにまで立ち入ることができるとか、感動です。 音量注意! なんだろう、この昔の女神転生みたいな感覚は。 音量注意! ホームのはずれは薄暗く、やはり立入禁止ではあるんだけど、METROシリーズのような世紀末感に惹かれてふらふらと足が勝手に動いていく。 音量注意! 壁や天井の装飾も素晴らしく、職人の誠実な

博物館動物園駅をゆく1(東京)

2022.04.10 あこがれの地、博物館動物園駅に足を踏み入れました。 こち亀にもでてきたあの駅、現在すでに営業を終了しており普段は立入禁止です。今回のイベントは、第1回の抽選ではずれ、第2回で当選しました。やったー。倍率は6倍だったとのこと。 いままで上野から日暮里の地下空間を京成電車の窓から目を凝らして見つめることしかできなかった幻の駅。よっしゃ、いったるぜー。 音量注意! 普段は見ることのない光景に車内の興奮は早くもMAX。 はやくもクライマックスが訪れます。