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まだ見ぬ令和の「ファンタジー」を求めて File No.2 大野達哉


今回のゲストは新感覚ファンタジックバンド「stellafia」ドラム大野達哉さん
元々大野さんとは音楽学校の先輩後輩の仲。
音楽学校時代の大野さんの印象はもう天上人だった。

大野さんは当時、大御所サックスプレイヤー沢井原兒さんの特別研究クラス(通称「沢井ラボ」)に所属していた。この沢井ラボというのは、歴代の選ばれし優秀な卒業生が結集してスタジオで高次元のセッションを繰り返すというもの。

そんな沢井ラボのセッションに一度だけ参加したことがある。
その日は大野さんが欠席されてドラムがいないので、学校の職員さんが誰かその辺にいるドラマーいないかなと探し回った挙げ句、暇そうにしてる上新を捕まえたというわけだ。

その時の僕の気持ちが皆さんに伝わるだろうか。
ミュージシャンの端くれとして、レベルの高い先輩ミュージシャンと一緒に演奏できるというのは、とっても名誉な事だし、経験値を踏ませてもらっていると感謝の気持でいっぱいだ。
しかし実際は怖くて仕方がない。僕はまるで”ライオンの檻に急に放り込まれたウサギ”状態だ。手足は震え、スティックなんかちゃんと持てた気がしない。

結果良い経験をさせてもらったが、その時に僕は体感した。

「大野さん、半端ねえ…」

そんなスーパープレイヤー大野さんと今回初めて1時間弱お話させてもらった。「Stellafia」の話を中心に、大野さんがこのコロナ禍で直面した様々な音楽家としての壁についても話を聞くことが出来た。


上新「バンド活動と並行して音楽ビジネスをしっかり勉強していこうと思ったキッカケはなんですか?」

大野「やっぱりキッカケはコロナ禍でなんですよね。今までサポートとかでお金を得ていた部分が全部なくなっちゃって、結局自分って何が出来るんだろう、stellafiaで結果出せてないのはどういうことなんだろうと計算していくと、やっぱりビジネスだったりマーケティングだったり「届け方」に関して全く勉強してないなっていうことに気付いたんです。」

上新「それをどういう風にバンドに生かしていくんですか?」

大野「ニーズがあるところがどこなのかっていうのがわかった上で、そこにどう売り込んでいくのかっていうのがすごく重要で、世の中のミュージシャンに一番多いのは『自分たちが納得する良い音楽を作れれば絶対誰かが評価して、偉いプロデューサーさんとかが見つけてくれればそれで売れる』って思ってるけど、それって20〜30年前の話なんですよね。今はそれじゃ通用しないんです。」

上新「なるほど。それでstellafiaのオンラインコミュニティを作るところに繋がっていくんですかね」

大野「そうですね。やっぱりファンダムをどれだけ築けるかっていうところだと思っていて、SpotifyとかApple Musicで音楽を聴く時代になった。その中でよく聞くのは『曲は知ってるけど、アーティスト名知らない。なんならタイトル知らない』っていう声が結構ある。例えば瑛人君みたいに「香水」がめちゃくちゃバズったとして、瑛人君の事をずっと応援しますっていう人が、曲の割合でいうと昔より下がっているんじゃないかって思っている。だからアーティスト自体を好きになるっていうところが必要になってくるんですね。そうなるとオンラインコミュニティでファンに対してアピールする場所を設けてより好きになってもらう場所を作りたいって思いがありますね。」

上新「バンドでオンラインコミュニティやクラウドファンディングをやるのって、色々難しいと思うんですが、やってみてどうですか?」

大野「正直、今も探り探りで、お客さん達に満足してもらってるか凄い不安ではあって、それでこの前コミュニティのメンバーさんに向けてアンケート出したりとかして満足度を上げていきたいなとは思っています。完成品を提供するだけじゃなくて、これが完成するまでにどんな経緯があって出来たのかの途中経過、設計図の中身を見れるみたいにしたら、それって自分がファンだったらめちゃくちゃ面白いと思うんですよね。だからそういうところも積極的に出していけたらなと思っています。」

インタビューの様子は全編YouTubeで配信されております。興味ある方は是非ご視聴ください。よければ高評価チャンネル登録よろしくお願いいたします。

インタビューして、改めて思いましたね。

「大野さん、半端ねえ…」

そんな大野さん率いる大注目のバンド「stellafia」は毎月ストリーミングライブ「fantasfia」を行っております。その他オンラインコミュニティ「fia's」等、精力的に活動中詳しくは以下オフィシャルサイトから

●stellafia official web site

●大野たっつん達哉 Twitter


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