赤木野々花さんと地震速報。

2月13日午後11時過ぎに、東北方面で起こった最大震度6強の地震。

被害に遭われた方には心からお見舞いを申し上げます。

NHKでは、緊急地震速報の放送直後(恐らく2分もないと思いますが、地震速報が鳴ってからニュースに切り替わるまでは、ひどく長く感じます)に臨時ニュースに切り替わります。

この臨時ニュースを担当したのが、赤木野々花さんでした。恐らくは、0時からの定時ニュースを担当する予定だったと思われますが、準備も程々に放送席に座る姿から臨時ニュースは始まりました。

私は野々花さんのニュースの全てを見ているわけではないですが、地震速報を担当するのは恐らく初めてだと思います。

ところで、ウィキペディアの「シフト勤務」の項目には、NHK放送センターに勤務するアナウンサーは老若男女関係なく、交代で数人が当直勤務を行い、災害報道の訓練をしている、というような記述がありました。

野々花さんはゴールデンタイムに2本のレギュラー番組があるなど、多数の番組出演がある、いわば売れっ子ですが、その反面、通常のニュースも担当する機会が多く、上記のように当直勤務もこなしていると思われます。昨今は土曜日が多いように思われます。

なので災害報道の訓練も豊富にされていたとは思います。そういう予備知識が私にあったためか、野々花さんの臨時ニュースも安心して見ることができました。

しかし、ネット上では、野々花さんの放送での慌てぶりに不安を感じるという声や、「佐久平」を「さくひら」、「東通」を「とうつう」と読み間違えた事へのツッコミ、さらには、野々花さんの後を受けて、、臨時ニュースを担当した糸井アナウンサーの安定感を引き合いに出して、野々花さんが酷すぎる、とする声などが見られました。

ただ逆に、応援するコメントも多かったですが・・・正直なところ、私のような「野々花ファン」によるものが多かったかな、という印象です。

私が「野々花ファン」であることを差し引けば、糸井アナの安定感が素晴らしすぎたこともあり、野々花さんの放送は「悪くはないが、目を引くものでもない」といった感じでしょうか。理由は以下の2点です。

①地名の読み間違い

地名は常用漢字の読みとは限らないので、ある程度、土地勘がないと読めないものも多いです。急に原稿で漢字の地名を差し出されても読めないことはあるでしょう。いくら勉強してても限界はあります。このミスを防ぐためには、難読地名は原稿にカタカナで表記するなどの方法があると思いますが、それをしないということは、何らかの意味があるのだと思います。であれば、このミスを防ぐのは別のアナであっても難しいと思います。

②重大災害の恐れ

地震後に調査委員会から、「ギリギリで津波が起こらなかった」とアナウンスされましたが、逆を言えば、津波が起こってもおかしくないレベルだったということです。

東日本大震災の報道の反省を受けて、津波の危険がある時には、強い口調で「避難してください!」と言うことが求められています。これには訓練が必要でしょう。

NHKとすれば、この件に不安のあるような人を、ニュースの放送席には座らせない気がします。つまり、あの臨時ニュースの時点では、ある程度緊迫感のある口調は必要だったと思うのです。それが慌てている、と捉えられたのかも知れません。

以上2点から、私は野々花さんの放送は、悪くなかったと考えています。糸井アナと比較する向きについては、そもそも野々花さんと糸井さんとでは、人生経験が違います。アナウンサー歴が長くなれば、野々花さんにも自ずと備わる力ではないでしょうか。

春には現在担当する番組にも変化があるのかもしれませんが、野々花さんには変わらず活躍してほしいです。

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