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自転車屋だから改めて思う、スポーツ自転車を買うときに必要なものとは...?後編

③初期装備

やっと初期装備の説明かって感じですが、そうです。
やっとこさ、初期装備の紹介です。
スポーツ自転車は基本的にショップでディスプレイされている車体本体のみ(フレームに変速機やブレーキなどが付いているだけの状態)での販売です。

エントリーグレードの車体以外はペダルも付いていないことが多く、本体だけだと成り立たないので、基本的に本体+装備が必要になります。
優先度が高い順に

・ペダル(4~6千円)
・鍵 (3~6千円)
・前後のライト(3千~2万円)
・ヘルメット(8千~2万円)
・ディスプレイスタンド(4千円程度〜)
・空気入れ(4~8千円程度)
・キックスタンド(3千円程度)
 
一式揃えると大体3〜5万円くらいが必要になります。
(※必要なものから順番にでもOKです。)

ペダル

ビンディングペダルというペダルとシューズをカチッと固定し乗るタイプのものもありますが、ひとまずスタートされる場合はママチャリなどシティサイクルで馴染みのあるフラットペダルがオススメです。

4,5千円程度からある程度しっかりしたペダルがあります。
クロスバイクやエントリーグレードのロードバイクには付属している場合がありますが、「ひとまずこれで試しに乗れます」というレベルのかなりチープなペダルで、ガタつきが出やすく、回転も悪いので正直使い辛く早めに交換される方がほとんど。
そのため、ペダルは初期装備でカウントしていただいた方がオススメです。

鍵(ロック)

自転車にペダルを取り付ければ、ひとまず自転車に乗ることが出来るようになりますが、出先で駐輪した際は取られないよう施錠が必要。

走ること自体がメインで、駐輪はコンビニ休憩かお昼にごはん屋さんで30分弱程度の方の場合、軽さと持ち運びやすさ重視のワイヤータイプがオススメ。

通勤・通学などデイリーサイクリングやカフェ巡り、観光地への足としてのサイクリングで駐輪時間が長くなりそうな方は、チェーンタイプやスチールプレートタイプのしっかりした鍵がオススメです。


前後のライト

こちらも走る距離、夕方や夜間なのかなど、どんなシーンで走るかによって、ライトの明るさやバッテリーの持ちなどが変わってきます。

日中しか乗ることがなくて夕方、薄暗い時間帯であれば、100ルーメン〜300ルーメン程度の光量のライトで、3千円ごろから。
また休日の長いサイクリングで場合によっては夜間の真っ暗な河川敷を通る方の場合、しっかり明るい800~1100ルーメン程度の光量でバッテリーの持ちもいいものがおすすめになるため、価格は前後セットで1〜2万円ほどになります。

ヘルメット

ママチャリ感覚では、「ちょっと出かけるだけなのに、そんなの必要?」と感じるかも知れません。
ぼくも「300メートル先のコンビニに行くだけだったらいちいちかぶらなくてもいいでしょ?」と思ってしまうこともあります。
が、自転車は道路交通法では車両扱い。基本的には車道を走るため、万が一、事故や転倒した際に頭を守る必要があります。

またせっかく楽しんで乗るものなのに、それが原因で怪我をしては元も子もないですからね。


そして、以下3つはマストではないけれど、あった方が後々の手間はなくなるというので、オススメしているアイテムです。

ディスプレイスタンド

Gizaproduct ディスプレイスタンド ¥4,386(税込)

キックスタンドがある自転車や壁に立てかけても平気な方、最悪車体をひっくり返して置いておくからOKという方は不要です。
ある程度きちんと置いて起きたいという方は前編でご紹介したようなものや、もう少し手頃なスタンドが3千円くらいからお求めいただけます。


空気入れ

シティサイクルと違いスポーツ自転車はタイヤの空気圧が高圧なため、大体1週間〜2週間に1回は入れる必要があります。
お店でも今のところ、無償で空気入れをお貸ししていますが、空気圧もある程度、規定値を入れてあげないと低圧すぎてパンクしやすかったり、逆に入れる手間を考えてカッチカチになるまで高圧に入れすぎると乗り心地が悪くなったり、バーストしてしまう懸念が出てしまいます。

かと言って、サイクリングの直前に最寄りの自転車屋さんに行って空気圧を見てもらうということになるとお出かけ自体がめんどくさくなってしまうので、普段乗りから週末サイクリグにステップアップする前までにはあった方がいいですね。


キックスタンド

こちらは慣れの問題で、あったら便利だけど、なかったらなかったでOKみたいなアイテムなので、通勤・通学など決められた駐輪所に独立して立てたい方以外はなくてもいいんじゃないかと思います。


以上が自転車を買う時に必要になってくるものでした。
少し大げさに書いてしまったところもありますが、知らずに購入され、お手入れ方法や取り扱い方がわからず、すぐにダメにしてしまうという方も少なからずいます。
決して安い買い物ではないですし、何よりせっかく興味を持ってスタートされるものなので、できれば長く楽しんで続けてもらえたらなという思いでご紹介しました。

修理の費用や修理箇所の優先順位、装備も乗られる距離や用途、スタイルによって千差万別なため、具体的にオススメのことが知りたいという方はぜひ、お店でご相談いただければ幸いです。

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