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シェークスピアの訳たち

少し前に


ハムレットに行動療法を受けさせたいか?

リア王に抗精神病薬を飲ませたりしたいのか?

などと描いたとき(精神科医療における診断インフレと私たちのQOL、そして人間の尊厳についての数回)


から、

やたらとシェークスピアの作品とその関連について考えてしまう。

特に、黒澤明監督の映画「蜘蛛巣城」の

「マクベス」との置き換え部分のうまさや、

夫人の能面にヒントを得たメイク、

そして、三船敏郎さんの演技をゆっくり思い出していた。

(→今度、機会をみて久々に観賞することにします。)


「マクベス」でいつも気になるところは、

「The night is long that never finds the day」

が、よく

「明けない夜はない」

と訳されているところであり、何だか嫌であった。

が、グーグル翻訳は

「The night is long that never finds the day」を

「夜は長くて昼が見つからない」と訳してのけた。

私は感動した。

なんだか感動した。

本当に感動した。

前後関係を無視した訳だとはいえ、下手に前後関係を推察・強調して(愚かな私には)わかりにくい訳より、

グーグル翻訳の方が、ストレートに響いたのかもしれない。

そして、いろいろな訳をあさり、

気が付いたら、

たくさんの素晴らしい訳が在りながらも、

同じ女性ということで共感する部分もあるのか、

松岡和子さんの

「The night is long that never finds the day」を

「朝が来なければ、夜は永遠に続くからな」

と訳されている訳し方?が、素敵だ、と、私は思った。

(「シェイクスピア全集(3)」ちくま文庫より)

和文英訳・英文和訳の意味での

translation

ののみならず

分野横断的かつreplacement的な意味での、目の前の事象の

translation

を行っていきたいと、私は考えている。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

秋だなあ、夜が明けるのが早くなってきましたね。

今日も、頑張りすぎず、頑張りたいですね。

では、また、次回。

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