【ドイツ語】英語と数え方の違う単語
こんにちは!
今回は、英語では複数形で使うのに、ドイツ語では単数形を使う単語をいくつか紹介していこうと思います。
英語では、対になっているものを表す単語は「a pair of + 複数形」のように使うことが多いです。
日本語では「一対の~」とわざわざ言わなくても良いことが多いので、英語を勉強するとき、少しややこしいですよね。
更に、「a pair of」をつけずに、ただ単に複数形だけを使うこともあるので、果たして1セットのものを指しているのか、2セット以上のものを指しているのか、ネイティブじゃない僕には分かりにくい時があります。
ところが、ドイツ語ではこれらの「対になるもの」を単数形で表す場合をたまに見かけます。
こういった単語は、単数・複数という概念がほぼない日本語からも比較的イメージしやすく、使いやすいです。
早速見ていきましょう。
【ズボン】
英語: pants / trousers
ドイツ語: Hose, die
英語では、一着の場合も複数形を使わなければいけませんが、ドイツ語の場合は、一着のズボンは単数形で数えます。
【メガネ】
英語:glasses, spectacles
ドイツ語:Brille, die
メガネもドイツ語では、1個の場合は単数形を用います。眼鏡をかけてる僕としてはドイツ語の「メガネ」が単数形であることの使いやすさを日々感じています。
【ハサミ】
英語:scissors
ドイツ語:Schere, die
【双眼鏡】
英語:binoculars
ドイツ語:Fernglas, das
【肺】
英語:lungs
ドイツ語:Lunge, die
形が似ているのに、数の捉え方が異なるのが興味深いですね。
英語の「a lung」は左右の肺の1つずつを意味します。では、ドイツ語で左右の肺1つずつをどう表現するかと言うと、「Lungenflügel (der)」です。翼と見なすんですね。
ドイツ語でも複数形を使うもの
では逆に、ドイツ語でも複数形を使うものは何でしょうか?
よく日常的に目にするもので言えば、「靴」と「ジーンズ」でしょうか。
この2つはどちらも複数形を使います。
【靴】
英語:schoes
ドイツ語:Schuhe, pl. (単数形は Schuh, der)
【ジーンズ】
英語:jeans
ドイツ語:Jeans, pl. (単数形は Jean, die)
「ズボン」は単数形なのに、「ジーンズ」は複数形というのは、何か辻褄が合いませんが、これは英語からの外来語だから仕方ないのですかね・・・。
足につけるものは基本的にドイツ語でも複数形を使います(靴下やスリッパなど)が、これはズボンと違って物自体が2つに分かれているので、単数形ではなく複数形を使うのも、イメージしやすいのではないかと思います。
余談ですが、「奥さんの尻に敷かれている旦那さん」はドイツ語では「Pantoffelheld(スリッパ・ヒーロー), der」と呼ばれるのですが、「奥さんの尻に敷かれている」は「unter dem Pantoffel stehen」と言うそうです。
ここの「Pantoffel, der」は単数形なので、奥さん、旦那さんを片足で押さえこんでいたんですね。イメージが湧きやすい慣用句です。
【画像:congerdesign (Pixabay)】
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