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【英語】一般動詞が分からない(2)

こんにちは。
前回の記事の続きです。

僕が中学生の時に英語を学んだ際に、
一般動詞でつまずいたという話をしました。

特に困難なく一般動詞を使いこなせる方からするとあまり共感できない悩みかもしれません。

一般動詞の肯定文から否定文や疑問文への変換が難しいのは、
本来あるべき1ステップが抜けているからなんです。

You speak German. 

You do speak German. ← これが抜けている。

Do you speak German? 

例えば一般動詞の疑問文を作る場合、
「You speak German」と「Do you speak German」の間に
本来あるべき「You do speak German」が抜けているため、
1ステップ飛び越える必要があるのです。

1ステップ抜けるだけで、思考に余計なエネルギーがかかります
それが、悩んでしまう原因だと気づきました。

この「You do speak German」は、「あなたはドイツ語『は』話すよ、(でもね…)」と強調するときに使うもので、普段使いはしないものです。

ですが、もしこの形が普通に使われていたなら、一般動詞の場合も
他の英語の疑問文や否定文の作り方と全く同じ
ことになります。

「Be」や、完了形を作る「Have」も「助動詞」として考えてしまうと、英語の疑問文と否定文は全て「助動詞+主語?」「助動詞+not」で作れます。

助動詞が使われないのは、英語の中で唯一、一般動詞の肯定文だけです。
(厳密には、仮定法現在の否定文でも助動詞が使われません)

You can speak German. という文から
Can you speak German? という文を作るのはとても簡単です。
与えられた文の中で単語の位置を変えるだけですからね。

が、
He speaks German. という文から
Does he speak German? という文を作るのは、直感的ではありません。
与えられた文の中に存在しない「does」を考える必要があるからです。

では、
He speaks German. という文を、「can」を使って疑問文にしてください。

こう言われると、少し考える間が必要になりませんか?

「He speaks German」と「Can he speak German?」の間に、
「He can speak German」という文を、頭の中で考えないといけないからです。

頭で1ステップ入れないといけない。
これは「He speaks German」と「Does he speak German?」の問題の場合とよく似ています。

さて、長く僕を悩ましてきたこの問題ですが、

「一般動詞の疑問文と否定文の主役は、動詞ではなく『助動詞Do』だ」

と視点を考えるようになってから、ようやく腹落ちしてきました。

一般動詞は自前の疑問文と否定文を持っていないんです。
だから「助動詞Do」の疑問文と否定文を拝借しているわけです。

しかし、英文法ではあたかも一般動詞にはちゃんと疑問文と否定文があるかのように教わるので、矛盾が生じて、僕は分からなくなっていたのでした。

直感的に言えば、一般動詞の疑問文と否定文は次の通りです。

Speaks he German? 
He speaks not German.
 

実は英語も昔はこのような形で一般動詞の疑問文と否定文を作っていたそうですが、今では使われなくなりました。

繰り返しになりますが、一般動詞に疑問文と否定文はありません

中1の頃から、3単現の疑問文や否定文を作る時、
「『s』を「do」につけて『does』とし、動詞の末尾『s』を外す」
と考える癖がついてしまっていました。

そのため、「doを変化させる」ことを頭の片方で考えつつ、もう片方で「一般動詞を変化させる」ことを考えてしまい、頭が一杯になっていたのです。

ですが、一般動詞の疑問文と否定文は助動詞Doの疑問文と否定文だと考えれば、かなりスッキリします。

動詞のことは考えず、主語と「Do」の関係だけを考えれば良いからです。

He speaks German. という文を見た時に、

主語の「He」に合うように「do」を「does」に変化させ、
あとは不定詞を後ろにつければいいだけ。

今までだと、「speaks」だから「does」にして、それから動詞を「speak」にしないと……と、動詞を中心に考えていました。

それがかえって混乱を招いていたようです。

一般動詞の「s」のことなんか、そもそも考えなくて良いんです。
この文の主役は、一般動詞ではなく「Do」なのですから。

この考えが20年もの間出来なかったことに驚きました。

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