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年齢不詳

見る人によって私の年齢が変わるの面白い。

ここ最近いろんな人と出会いがあって、年齢を聞かれることがあって。大体7割くらいの人の目には私は実年齢より年上に見えていて、2割くらいはドンピシャで当ててきて、残り1割が実年齢より年下に見えている。

実年齢より年上の大人な女性というイメージが強い私ですが、アメリカに行った当時19歳の頃は、なんと14歳だと思われていた。保育園のPTA会では「ママお若いですよね!?」といわれる。

私は考えた。年齢ってそれ単体では機能しないのかもしれない。指標として参考にすることはできるけど、本人の容姿、属性、歴史、バックグラウンド、価値観、あらゆる要素が組み合わさって形を作っている。「年齢はただの数字だ」とポジティブに捉えようとする言葉もあるけれど、ネガポジはさておき、言い得て妙だとは思わないだろうか。

人は他人の年齢を推測するときに「自分より上か下か」を少なからず意識すると思う。

私で例えると、顔立ちが大人っぽいので見た目以外の要素を知らなくても「自分と同じくらいか、年上」と思われるだろう。が、なぜか保育園の保護者たちの中に入ると「自分より年下」と思われる。(ここではあえて“自分”が何歳くらいなのかの判断は読者に任せてみる)

年齢単体ではただの数字に過ぎないわけで、いろんな要素が組み合わせることで、その数字がハッキリと輪郭を持ち始める。そして「社会一般的な〇〇歳」から距離が遠いほど、驚きが大きくなる。

私がよく「えー!年下だったんだ!!」「子どもいるとは思わなかった!!」「〇〇歳に見えない!!」とビックリマークをたくさん提供しているのは、「社会一般的な〇〇歳」(と「社会一般的なお母さん」)から距離が遠いからなのだと思う。

果たして私は「お姉さん」なのか「おばさん」なのか、その境目に位置するくらいの敏感なお年頃だ。ハッキリ言わないのは年齢を隠しているからではなく、他人からは私のどんな要素が見えていて、そこから「これくらいの年齢かな」と推測するのを聞くのが面白いからだ。

何歳か聞かれれば普通に数字を答えるけど、ぜひとも推測を聞かせてほしいのでここでは年齢不詳ということにしておく。というわけでぜひSNSを辿って推測してみてほしい。

合コンで女子に年齢を聞いたとき「何歳に見えますかぁ?」と返されて気まずくなるアレ、あの年齢当てゲームを本気でやってみたら楽しいかもしれない。


P.S.
10年くらい前まで実年齢より年上に見られていて、最近ようやっと当時見られていた年齢に追いついてきたと思ったのに、今ですら実年齢より年上に見られているので、実年齢が追いつくことは一生無いのかもしれない。


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