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戦術論 第3回 「打順考」

おはようございます。

さて、「戦術論」第3回目は打順考です。

最近では、高校野球でも2番に強打者を置いたりすることも多くなっていますが、メジャーやプロ野球と照らし合わせながら、打順について考察していきたいと思います。

メジャーが2番に強打者を置く理由


 みなさん、2番打者はどんな選手が務めるのがいいと考えていますか。

 あるいは、それぞれの打順を決める際に、ビジョンはありますか。

 メジャーリーグではかなり昔から2番は強打者か、巧打者を置くケースが多いです。一方、日本では古くからバントが上手いつなぎの打者をおきますよね。

 A・ロッドやジーター、最近ではジャッジや大谷翔平など、日本は川相や辻、平野。最近では、源田や今宮あたりでしょうか。

 走者が出たら送りバントという文化がある日本では、1番打者の出塁率と考えると、そういう選択になるんだろうなと思います。一方、メジャーは送りバントを必ずするわけではないので、2番に繋ぎの打者というケースは消える。

 野球の質が違うのだから当然です。

 でも、メジャーが点を取るのが野球というスポーツだとする中での打順だと考えれば、すごく真っ当だなと思います。加えて、野球はサッカーと違って、攻守がはっきりとしています。

ただ、メジャーが攻撃的であるかはともかくとしても、根本的に「いいバッターに多くの打順を回したいというのがある」ことはあるのだと思います。

必ず打ってくれる信頼感のある長距離打者を4番に置きたがるのが日本ですが、それだけ信頼があるなら、打順を多く回せよというのは至極真っ当な気がします。

日本の野球界で、200安打を達成した選手で4番を打っていたのは、実はアレックス・ラミレスだけです。しかも、全試合4番ではないのです。秋山が「最多安打のタイトルは1番打者になるのは必然」と言ってました。打席が多いわけだから、可能性は高くなる。

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