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戦術論 第2回 「公立校ほど走塁が下手」

おはようございます。
Numberの昔の記事を読みながら、やっぱり、こういうのを書けるライターになりたいよなと思っている氏原です。

さて、戦術論の第2回は「公立校ほど走塁が下手」をお送ります。

走塁テーマは奥深くてたくさんお伝えしたいことがあるんで、ちょっと本題から逸れるかもしれません。戦術的走塁という視点をお伝えできないかなとか考えています。最後には提案を入れているので、ぜひ、試して欲しいです。


公立と私立の差は走塁?

みなさん、走塁にどれほど比重を置いていますか。

比重を置くべきとは思いませんが、僕個人的に試合を見ながら感じるのは、私学と公立、能力がある選手とない選手の差を埋められる一番は走塁ではないかと思っています。

背が高い、球が速い、パワーがある、バットに捉えるのが上手い。

これらっていわば能力じゃないですか。走塁も「足が速い」はポテンシャルのように思われがちですが、これこそ、きっちりやらないとその力が生きないのもまた事実なのです。

千葉ロッテに荻野貴司という選手がいます。
ご存知のように、盗塁王のタイトルこそ取っていませんが、球界トップクラスのスピードスターです。でも、高校時代、彼はそんなに足が速い選手ではありませんでした。

本人曰く「チームではトップグループだった」らしいのですが、僕にそのイメージはありません。

理由は足を生かす役回りではなかったからです。3番・ショートという役割を担っていて、長距離を走ることがなかった。バッティングでは、まさにポイントゲッターで、足を生かしてというタイプではなく、頼れる3番でした。

だから、走塁意識も高くなかった。

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