侍ジャパンの優勝から学ぶ。フィロソフィーの大切さ。

サムライジャパンの優勝要因はピッチャーではなく打者

サムライジャパンがWBCで優勝した要因は、多くの人が日本の投手力が優れていたから優勝したといっていたが、それだけではありません。日本の投手力は以前から素晴らしかったので、今年が特別なわけではない。

確かに大谷翔平や佐々木朗希などの素晴らしい投手がいましたが、これらは世界基準のピッチャーであり、日本の代表チームが過去5回の大会で負けた原因は投手が悪かったかわけではなかった。全員が奮闘していた。

打つことができなかったことが敗因であった。勝つためには、打つチームを作る必要があった。日本の野球選手は、世界の舞台で外国人特有の速い球と高い変化球に苦労していた。そこで、動く球への対応力が課題であった。

これを打破するために、日本の選手たちは、犠打などのスモールベースボールをすることでチームの犠牲心を払った試合をしていくことに注力した。

しかし、今回の代表チーム編成時には、そうした色合いが全くなかった。それまでの代表チームはつなぎのうまい選手や足が速い選手などを入れた。そして、動く球に対する対応力だけでなく、打撃力をつけることにテーマを設け、チームの総力戦で勝ち抜くことを目指した。

そして、その結果、サムライジャパンは決勝戦3対2での試合で優勝することができた。WBCで優勝している日本の代表チームの特徴は、「打てるチームが勝つ」という理念を貫いていることであった。

選手の選び方の変化と今回の代表メンバー構成

この部分の内容は、日本のプロ野球で多く行われてきたスモールベースボールから、今回のWBC代表チームのメンバー構成が大きく変化していることを説明しています。

これまでのチームでは犠牲心やつなぎを重視していたが、今回は日本のトップクラスのバッターを集めることで、アメリカのパワー野球に対抗するような意気込みがあったように思います。

また、栗山監督が常にフィロソフィーに基づいた選手選びを行ってきたことが、WBC優勝に繋がった要因の一つであったことが強調されています。このような考え方は、ビジネスにおいても同様で、ただ利益を最大化するだけではなく、自社のフィロソフィーや理念に基づいた取り組みを行うことが重要であることが示唆されています。



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