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想定内とはいえ、ほんと、一体誰が得をするのでしょうか?

感情論に走るな!自分達にやれることをやるのみ!


先日のこんなニュース。8月25日早朝のNHKニュースです。

福島第一原発にたまるトリチウムなどの放射性物質を含む処理水について、東京電力は政府の方針に基づいて基準を下回る濃度に薄めたうえで、24日海への放出を始めました。

8/25 NHK NEWS

そして、隣国の大国・中国はというと、ほぼ想定内の対応ながら「断固たる反対と強烈な非難を表明する」と反発し、日本を原産地とする水産物の輸入を全面的に停止しました。

日本を原産地とする水産物の全てですよ!?想定内とは言え、これはちょっと酷い。

これを受けて、こちらも想定内ですが、わが国は外交ルートを通じて中国側に即時撤廃を求める申し入れを行ったようです。

そんな応酬について、一部には「わが国の政府は実に弱腰な対応だ」と非難する声もあるようです。

「日本を原産地とする水産物の輸入を全面的に停止するのであれば、中国からの入国者も全て停止すれば良い。だって、日本に来ても水産物を使った食事なんて出来ないんだから」とかね。

まぁ・・どうなんでしょうか。

これらは日本政府の判断であり、中国政府の判断ですからね。

国民世論は少し違うところにあるのかも知れません。

事実、処理水の海への放出については、日本の漁業関係者の中にも多くの反対者はいますし、逆に中国の中にも理解を示す人も大勢いるでしょうからね。

だから、少なくても両国の関係悪化をさらに推し進めるような過激な言動には到底賛成出来ない、とは私の偽らざる本音です。

わが国の多くのビジネスも中国なしでは成り立ちませんし、中国だってあれだけ多くの人達が日本にビジネスや観光で来ているわけなんですよ。

それに、日本からの水産物が届かなくなることで困る人も大勢出てくると思いますよ。

ほんと、一体誰が得をするのでしょうか?

「科学的根拠に基づいて専門家同士がしっかり議論していくよう働きかけていく」とは、岸田総理の言葉ですが、ほんとこれしかありませんからね。

中国の国内からもそういった声があがることを期待したいです。

とにかく、科学的根拠、放出後のデータを示していくしかありません。やれることをやるのみです。

そう、感情論だけに走ることなく、ですね。

そして、中国に頼ることのない水産関連業の成長・発展のあり方を追求して努力するのみです。ほんと、やれること、やるべきことをやるのみです。

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