キングオブコント2023 感想・個人的採点

キングオブコント2023が開催され、サルゴリラの優勝で幕を閉じました。
錦鯉のことがあるので40代半ばで最年長?とか思ってしまいますが、ジューシーズ時代に乗り切れなかった波と、そこからのメンバー脱退も含めた彼らの今までを思うと本当に胸が熱くなります。

まず何よりも先に言うべきはアバンがカッコよすぎる。
2020の時は「あんなにゆっくり走る演出いるか?」「早く出たいのに」と冗談ながらに悪態をついていた浜田に「あれはかっこよかった」と言わしめたop。
2020からopに気合い入れたり、シークレット廃止したりと大会として大分革新してきたと思いますが、梅田サイファーの起用は今後もひとつの型として継続して欲しいですね。
あと今全然関係ないですが、何度かcmに出た「ハマダ歌謡祭」、企画が随分昭和平成の匂いを感じました。今ああいう企画は当たるんでしょうか?

(敬称略/()内は個人的採点/採点はあくまでも自分だったらどうする、という楽しみ程度に/タイトルはオフィシャルを見つけたらその通りに書いてます)

1.カゲヤマ「料亭」(96)
山内:95 秋山:95 小峠:92 飯塚:92 松本:95 合計:469

→時折パンイチになったりするコンビはいますがとうとう全裸www
このネタがどうこうというより来年が心配になるネタでした。来年もうモロ出しなんじゃないか、、、MCもヤマサキモータースとか徳井義実とかになるのではw
原理はロッチの試着室のネタに近いと思いますが、脱ぎ量だけでなく、間を詰めてもっと色々な要素を詰め込んだ正に進化版ですね。ロッチのそれと同様に、「脱いでてくれ!何なら2人とも脱げ!」という気持ちにさせられる、裏切らない安心感。ケツ出してるだけなのに。だからオチでタバやん。が部屋に入ろうとした時、こっちも脱ぐのか??脱いでくれ!!とか思ってしまいました。絶対おかしい。

2.ニッポンの社長「空港へ行け」(92)
山内:90 秋山:94 小峠:94 飯塚:94 松本:96  合計:468

→効果音だらけでうるさいw
個人的には繰り返しネタが2本続いたことでちょっと飽きてしまいました。それに加えお尻の時には「裏切らないでくれ」と思いながら見ていたのですが、このタイプのネタだと前に出したものを上回らないといけなくなり、かつ武器という縛りがあるので、ナイフを上回るのは銃やスタンガン、銃を上回るのはショットガンあるいはライフル、とある程度予想出来てしまうことによって、ちょっと気持ちが盛り下がってしまいました。
でもナイフで刺して悲鳴が上がらなかったことには安心。2016だったら悲鳴どころか観客失神してたのでは?


3.や団「演劇の稽古」(94)
山内:92 秋山:93 小峠: 93飯塚:94 松本:93 合計:465

→審査員も言及してましたが1組目で全裸になってしまったせいでそのインパクトをどうやって超えるかという戦いになり明らかに割を食ったように思います。山内がファイヤーサンダー?か隣人?ぐらいの時にも言ってたので相当影響はデカかったと思います。
総合力は全組通じてもトップクラスだと思いますが、1.2組目の印象が薄れない内に出てしまったせいでこのような結果になりました。
灰皿のシーンは本当に秀逸で、静の笑いであるにも関わらず凄まじい威力を持つ緩急を活かした素晴らしい件ではないでしょうか。
ネタには関係ないのですが、ネタ中3人の顔をアップにするカメラワークが多いのが残念に思いました。特に灰皿のシーンは全員が灰皿を見つめ静止する数秒間を楽しみたかった。


4.蛙亭「寿司ボーイ」(92)
山内:92 秋山:94 小峠:90 飯塚:93 松本:94  合計:463

→前回出た時もそうでしたが、充分面白かったです。ほんとに面白いんですが、優勝するとなるともっとぶっちぎる必要があるんでしょうね。。。
大きなバラシがある訳でもなく、話がどんどん拡がっていくわけでもない、でも面白い、でもそれだけでは足りなくなっているとすれば贅沢な悩みです。
あと、オチで土下座した時にカゲヤマがチラついて、それだけ印象が濃かったんだなと。

5.ジグザグジギー「市長会見」(98)
山内:93 秋山:94 小峠:93 飯塚:91 松本:93 合計:464

→ピンポイントで松本人志を狙い撃ちにしたネタだったので彼のコメント聞きたかったなーーー、浜田が次のコンビ行こうとした時フリかと思ってしまいました。どの審査員に振るかは指示があるんでしょうか?それともmcの裁量なのでしょうか?
もし後者だとしたら浜田が気付いていない可能性も、、、w
個人的には今日全ネタ通して1番面白かったです。大喜利スタイルというバラシ、明らかなモデルとなっている番組が思い浮かんだ瞬間、そしてその対象が目の前に座って審査をしている状況、心地よい疾走感。もう一本も相当いいと聞いていたので見てみたかった。
加えて、個々の技術も凄まじいものがあると感じました。松本人志というワードは出すべきじゃないので、「チェアマン」というのがギリギリのラインだと思います。それでもそのワードを出す前に見てる人への共通認識を植え付けないといけない、jpと違って顔や声が似ている訳では無い中で全員が「これはあの人だ」と同じタイミングで分からせる宮澤の演技力。
さらに、池田はそこにいない第三者へのツッコミや、やり取りの技術が凄く高く、違和感を覚えずに自然に聞くことが出来ると感じました。本の反則的な面白さだけでは無い、2人の技術が詰まった、正に1+1が10にも100にもなった素晴らしいコントだと思います。


6.ゼンモンキー「縁結び神社」(90)
山内:92 秋山:91 小峠:90 飯塚:91 松本:92 合計:456

→高校生が好きな相手が2人が取り合っている相手だというのはかなり早い段階で見えたので、楽しみが半減してしまいました。
また、同じトリオのや団はキッドがツッコミという基本はありつつ、3人全体での関係、その中のそれぞれのペアでの関係全てに色がついているのですが、ゼンモンキーは荻野1ボケに対し2ツッコミなので展開が広がりにくい気がしました。なので設定の面白さは充分あるんですが掛け合いに面白さがない時間が出てきてしまうのがもったいなく感じました。
むらまつ(中くらいの人)の異常なYouTuber感。

7.隣人「猿落語」(91)
山内:91 秋山:92 小峠:91 飯塚:92 松本:94 合計:460

もっともっと会場全体を巻き込むことができていれば、もっとうねる様な笑いが生まれていれば、GReeeeNのチンパンジーver.は爆発したと思うのですが。あれがただのbgmになってしまったのが本当に残念でならなかったです。
あとこれは完全に私の見方が悪かったんですが、師匠がチンパンジーになった時、毎日通い詰めた結果チンパンジーの話し方が移ったんだと思っちゃったんですよね。このまま逆転するのかな?とか。
私だけじゃないと思うんですが、、如何でしょう?


8.ファイヤーサンダー「日本代表メンバー発表」(90)
山内:94 秋山:94 小峠:91 飯塚:95 松本: 92 合計:466

→何か物足りない気がしてしまうのですが、答えは見つからず。設定がピークというわけでもなく、日本代表よりモノマネ芸人のほうが層が厚いとか、ピンポイントで面白い箇所は沢山あったと思います。
強いて言うなら、ジグザグジギーとかと比べた時に彼らには明らかな疾走感があって、私にとってはそっちの方が好みだったのかもしれません。


9.サルゴリラ「マジシャン」(93)
山内:97 秋山:96 小峠:96 飯塚:96 松本:97 合計:482

児玉の手の震えが気になって気になって、、、設定上手のアップも多いので余計に気になったんだと思うんですが、勝手に全然関係ないのに気が気じゃなかったです。
赤羽って以前ボケだったような気がするんですが、Wikipedia見てもそんなこと書いてなかったですね。気のせいでしょうか。ツッコまないツッコミ(しかもオチで)は勇気ある決断で惹き付けられました。やろうと思えばもっともっと細かくツッコミ続けることも可能なぐらい児玉はずっと変なことを言ってるんですが、表情や態度、姿勢だけでツッコミとして見ている人の気持ちを代弁するというのが素晴らしかったです。

10.ラブレターズ「義母と隣人の間に」(92)
山内:92 秋山:93 小峠:93 飯塚:93 松本:93 合計:464

うるさいwうるさすぎるwww
溜口の声は本来スカッとよく通る声だと思うのですが、環境音がうるさすぎて2人の声が聞こえないことがあり、結果散らかりを感じてしまいました。でもこの設定にしたら、そうするしかないですもんねー。
あと、どう考えてもあの犬は置物なので、最初の展開がちょっと入ってこなかったのもあります。ちょっと最初に本物の犬であることに触って欲しかったです。
でもあれだけパワフルだとやっぱり面白い。サンバイザーも面白いし、家族3人で壁薄アパートなのも面白いし、隣人VTuberが中身オッサンなのも面白い。とっ散らかってるけど面白い。

ファイナルステージ

1.ニッポンの社長「手術」(93)
山内:93 秋山:95 小峠:94 飯塚:91 松本:93 合計:466

→ネタ始まる前にまさかのトラブル。日々アナの対応力が光りましたが、影響ないとは言えなかったような、、、、あれがなかったらもっと爆発していたような、、、そんなこと言っていてもしょうがないわけですが。

2.カゲヤマ「デスクに💩」(95)
山内:94 秋山:96 小峠:95 飯塚:96 松本:95 合計:476

→設定のバカバカしさは1本目と変わらないんですが、実物を出さずにその状況下においての二人の会話劇で進めた、、、、ってここまで書いて気づいたんですが、そりゃ💩の実物を出すわけないですよね、、、どう考えても感覚が麻痺しています。
ネタとは関係ないですが、opでの彼らの部分の歌詞「ファイナルスリル味わう快楽主義者」とありましたね。
(公開設定したあとで知ったんですが、YouTube企画でそういうのがあることに因んだ歌詞だそう。kocのファイナルとは関係なかったですが、知らないままにしておきます😂)

3.サルゴリラ「魚」(96)
山内:95 秋山:97 小峠:97 飯塚:97 松本:96 合計482

→最初はこの1本の筋で行けるか?と思ってたんですが、「俺は本当に魚なのか?」「自分が魚じゃないみたいな顔だな?」に完全にやられました。
1本目もそうですが、溜めて溜めてシンプルな1ツッコミで爆発させるカタルシスと、児玉の演技力。
文句なしの総合力で勝ち取ったキングではないでしょうか。全裸にならずに、💩をせずに演技力と話術で勝ち取った歴代最高得点は大きな称号になるでしょう。

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