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たどり着いた場所

「別れの時間、なくなるものたち」
ゲストハウスwayaでの3週間ヘルパー生活を終えてまた札幌で放浪生活スタート。大学課題もまあまあ終え、卒業式まであり余ってる時間。穂と葉の方々とルーレット弾丸ツアーに。
「東」「100km」結果旅先は由仁町、夕張市。
名もしらない山を見ながら、見慣れた冬、北海道の景色を眺めると不思議な気持ちに。

「残り1週間」どうしても残った時間だけど数えてしまう。

少し走ると由仁という町に。「友遊クラブ」という店を見つけて入った。
"久しぶりの若者じゃない!!"と迎えてくれるおじさん。未来予想図ⅡやFIRST LOVEのオルゴールや昭和の服、韓国の高級緑茶、絵などなぜここにあるのかストーリーが知りたいものばかりあった。
プレゼント用でオルゴールは500円で買うと私が韓国出身なのを知り、韓国の高級緑茶もくれた。

実はおじさん。若い頃、教員をしていて今は卒業生から使わないものをもらい売って、生徒支援をしているとのこと。
教育者って現場を離れても先生なんだとお心から感動した。

北海道開拓の時に山形から来た人たちに開拓されつけられた山形にもある地名「由仁」
人口は5,000人まで減り、空き家、閉店した店が続々と増える場所。
この暖かいストーリーがある店はあと何年あるだろうか。


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・・

なくなる夕張の鉄道路線。
消えていく町。
誰もしらないものがたり。


・・・
北海道を去ってもこの町の暖かみは忘れない。
忘れないでいたい。
そしてまた時間が進み、私はスマートフォンを見る。

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