『巨大迷路』ショートショート小説
私は、長年の発明家キャリアで、2つの発明をした。
1つは王道のタイムマシーンで、
もう1つは、魔法の手袋で、すごい力を出すことができて、何でも簡単に持ち運べるし、岩も削ることもできる。
私の発明家としての最近のモチベーションは、5歳の孫のサトシが喜んでくれることだった。
かわいくてしかたがない。
この2つの発明品で喜ばしたいと思っている。
さとしが言った。
「おじいちゃん!! 迷路の中に入りたい!!」
最近、サトシは迷路にハマっているらしい。
よし!人間が入れる大きな迷路を作ろう!!
しかし、この22世紀では、地球の人口が増えていてそんな土地はない。
過去に行こう!!
いつの時代に行こうかな
私は発明品を作ることには長けていたが、歴史には疎かった。
まあ適当でいいだろう。
「分かったよ、さとし!おじいちゃんが迷路つくるから」
そう言って、この時代を去った。
「ウイーン」
「ここはどこじゃ?」
標高が高そうな感じなところで、山の割に平たい土地がある。
魔法の手袋をつけたので
楽々岩を削ったり運んだりできた。
そして、巨大な迷路が完成した。
「よし、これでさとしも喜ぶじゃろ」
元の時代に戻って、
「サトシ!大きな迷路できた!!!」
「やった!!早く迷路したい!!」
サトシが喜ぶ姿を目に浮かべながら、タイムマシーンに乗った。
さっき行った時代が何年だったか細かく覚えていなかった。
まあ少しくらい、どうってことないだろ。
さっきの迷路を作った所についた。
そしたら、
「何だこれは?」
「おじいちゃん!人がいっぱいいるよ」
何とそこには人々が住み、文明が発達していた。
後にこの国はインカ帝国と呼ばれ、
この場所はマチュピチュ と呼ばれ、たくさんの観光客が訪れることになった。
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