セクシャリティについて。

"ふるやみかです〜"
と挨拶をすると大体3パターンくらいに反応が分かれる。

私は声が男性のように低く、見た目も短髪なので女性名を名乗ると困惑する方が大多数。2割程度の方はなにかに感づいて、そのまま質問する方が1割、なにも聞かないままお話を続ける方が1割。そんな印象だ。

別にどの反応が失礼で腹が立つ!とかそういう話ではない。
どの人も人と出会うタイミングが違っただけの話だから。

実際、私でもセクシャルマイノリティに出会う確率は少ないと感じる。
クローゼットで生きている人が多く存在しているのも理解している。自分のセクシャリティをオープンにした方が生きやすいのか、クローズドのままのが生きやすいのかは人それぞれだし強要すべきではない。


実は私のセクシャリティは完全にオープンではない。

友人、家族と徐々にフィールドを広げて話してきたが、職場では難しい。
私は何度も職場を変えてきて、そのたびに迷う。
カムアウトしていて良いこと・悪いこと、両方とも経験をしてきたからこそ迷いがでる。

今の職場の同僚も本当に理解のある人たちだ。
だが就業規則にはノンバイナリーという性別は存在しない。
ただ一人のために更衣室やロッカーは移動されない。
正直にセクシャリティを申し出ることはできる職場ではあるが、その第一歩を踏み出すことはとても疲弊を感じてしまう。
私さえ我慢すればいい。そう思ってしまうのだ。(本当に我慢できないことがあれば言うつもり)

私は私という人間がいる、ということを知ってほしいので比較的セクシャリティをオープンに暮らしている。

しかし、近所づきあい、病院、職場など生活していく上で強制的にセクシャリティを偽らなくてはならない。(女性ですって言いたくない‥)

こう考えていくとしんどくなる。シスジェンダーはこんな悩みはないんやろうな、とか思ってしまう。

偽るフィールドを減らすことが、社会でマイノリティが認知されることに繋がるんかな。そうなるために私も発信し続けようと思う。