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元祖平壌冷麺屋note(20)

咲いた、最多、コロナの華が。なんて歌っている場合ではない。

連日、過去最多のニュースの影響か、今日は土曜日なのに、団体のお客さんが少なかった。一人ずつ4テーブルで一階満席になったり。

コロナ以前は、4人がけに相席したり、6人がけに3組座るのも普通だったけど、今では相席自体しないのが普通になった。

いわゆる、ソーシャル・ディスタンスだ。いまだに違和を感じる言葉。「社会的な距離」を置くという風に、翻訳されてしまうため、疎外を表すような印象を受けてしまう。

WHOでは、「フィジカル・ディスタンシング」という呼び方に変更していて、それに倣う市や団体も増えてきたらしい。どちらも、あまり使いたいとは思わない。

外来語をむやみにありがたがる風潮は、戦後から続いている。昔、タクシーの運転手に「最近は、なんでも横文字になって、全然わからへんわ」とボヤいていた。そもそも「タクシー」自体が外来語だけど。

兵庫朝鮮吹奏楽団の団長をしていた時期、親睦を兼ねた、楽団ボーリング大会を企画し、「英語を口にしたら100円罰金」というルールを設定したら、大いに盛り上がった。

「よっしゃーストライク!」「あっ、アウトー!」「アウトもアウトー!」

ゲーム料金の超過分は、そのあとの飲み会代に充てられたのだった。

さて、土用の丑の日。アボジから、従業員に「うな重」のお中元をいただいた。素直に「ありがとう。いただきます」の言葉が出た。

物価や気温のうなぎ登りは歓迎できないけど、気温が高まると、平壌冷麺を思い出してくれるお客さんが増えるので、それが嬉しい。

「センキューベリーマッチ」と、ハンメの声が聞こえた。



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