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5分でわかる静脈産業。業界出身者が解説します!

皆様こんにちは!
今、もっともDXとサーキュラーエコノミーに熱い男、健一です!
私は産業廃棄物やリサイクルを中心とした事業会社出身で、この産業にDXをもたらすべく、廃棄物業界向けの配車システム「JOMYAKU」を手がける会社にジョインしました。
このブログには業界の方もそうではない方も見に来ていただけるように、色々と熱くわかりやすく解説をしていきたいと思います!

静脈産業とは?

一般の方にとって、静脈産業という言葉は何の産業かわからないのではないでしょうか?
静脈産業とは、主に廃棄物を処分・リサイクルを行う業界を指す言葉になります。
相対する動脈産業とは、製造業やサービス業など、経済を動かす産業を指しています。これら動脈産業や消費者が使用して不要になったものを、身体の動脈と静脈になぞらえ、片づけを主体とする産業を静脈産業と呼ばれるようになりました。

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リバーホールディングスHP参照

上の図のように、様々な商品や製品がこの世の中には存在し、使用・消費されていきます。どんな製品にも寿命があり、最終的に廃棄物として処分・リサイクルされていきます。
これらを支える産業こそ静脈産業であり、衛生面や資源循環に大きく貢献する重要な社会インフラとしての役目を果たしています。

静脈産業の業態

一重に静脈産業と言っても様々あります。

・建物の製造や解体時に出る「建設廃棄物」
・工業や食品生産などで発生する「汚泥」「廃油」
・日常生活から出る「一般廃棄物」
・医療現場から出る「医療系廃棄物」
・電気製品などの「電子廃棄物」「小型家電」
・使用済み自動車「自動車廃棄物」
・鉄屑や金属類の「鉄スクラップ」
・新聞、段ボールなどの「古紙」

上記以外にも様々なものがありますが、書き切ることができません。
なぜならば、この世界に物理的に存在する全てのものは、廃棄物の対象となり、それらに特化した静脈産業の企業が存在しているからです。

モノで分けてしまうと上記のように書ききれませんが、業態としては、
「収集運搬」「中間処理」「リサイクル」「最終処分」の大きく分けて4つがあります。
どの業態も非常に重要な役割を担っていますが、企業数がもっとも多いのは「収集運搬」の物流企業です。
産業廃棄物の収集運搬の許可を持っている企業数は、日本で11万社もあります。11万社というのはコンビニの日本の店舗数が5.6万店舗ですので、その倍の数、収集運搬企業がいることになります。
(ちなみにコンビニ<歯医者<診療所<産廃<不動産屋<美容室と上には上がいます)
「中間処理」の業者数は約9,000社あり、中間処理の代表的な方法は破砕、圧縮、焼却などがあります。特殊な廃棄物になると中和や固化、脱水、シアン分解など化学的プロセスによる処理もあります。
「リサイクル」は廃棄物を上記の工程を加えて資源として再利用できるものになります。代表的なものは鉄スクラップや銅線などの金属関連、ペットボトルやPPなどのプラスチック類なども該当します。
「最終処分」は代表的なものは焼却や埋立になります。最終処分の業者数は約400社で、静脈産業ではかなり限られた会社しかありません。
埋立処分場は、その建設自体が地域住民に認めてられてできるものですから、数としてはかなり限られてきます。

今回は静脈産業の大まかな概要と、業態について解説しました!
次回は静脈産業の市場について解説していきたいと思います。

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