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英国の中小企業で働いてみて|インパクト投資奮闘記|18-19週目|Away dayなど

1/30-2/10週
相変わらず遅れて更新。
英国に引っ越してきて日本の花粉から逃れたと喜んだのも束の間、3年目くらいから英国の花粉にも反応するようになってアレルギーの薬が欠かせません。。。

今回はインパクト投資というより新しい職場で働く感想なんかが多めですが、奮闘記ということでありのままで失礼します!

ソーシャルインパクトボンド用ファンドのレポート作成


弊社のソーシャルインパクトポンド専用ファンドのValuation reportを作った。半年に一度のもの。
投資家に向けて、ポートフォリオの現在価値がどうなっているか伝えるもの。
計算式が入ったエクセルが社内にあり、プロジェクトごとにさまざまなリスクを数値化して計算していく。アウトカムが達成されない可能性があるとしたらどんなリスクがあるか、などを書き出して数値化していく感じ。

別に格別に新しい発見があったわけではないが、アウトカムが出る数年後まで全く返済がないような案件がゴロゴロあるのを目の当たりにして、「本当に勉強した通りのソーシャルインパクトポンド( or Social Outcome Contract)だ…!」と感じた。

9年前、日本でこのコンセプトを知って、これは面白い!と大興奮して、日本への導入第一号案件のために奔走していたインターン学生の私に、英国に移住して仕事として関わっているよと教えてあげたい。
誰からも羨ましがられないであろう超マイナー分野なのだけど笑、だからこそ、今自分がここにいることを自分らしいと思えて、あぁ足掻いてきてよかったと自分をすこし肯定できた。

会社のAway day


チームビルディングのためのaway dayがあった。

オフィス付近のおしゃれなワークスペースを借りて、終日様々なプレゼンやグループワーク。

◆会社の歴史について
時系列の模造紙に、歴史的なイベントをポストイットでみんなで自由に貼っていくスタイル。
ファンドのローンチや縁の下の力持ちであるスタッフの入社、ある投資先の倒産などいろんなポストイットがはられた。
一通り貼ったあとみんなでレビュー。
どんな経緯でそれぞれのファンドがローンチされたか、実際に担当していた人から当時の話を聞けて面白かった
こういう話って、日本で働いていた時は飲み会に参加して聞く話だった。こうやってaway dayなど業務時間内に昔のエピソードを聞ける機会は有難い。みんなで聴けて効率もいいし、質問がたくさん出てくるのも勉強になる。

◆弊社の強み、弱みは?
これ、中小企業だからこそ楽しく取り組めた気がする。弱みを具体的に話し合ってみんなでよくしていこうという雰囲気が存在するからできる議論。
もし新卒で入ったメガバンクでやっていたとしたら少しゾッとする…笑

◆ 性格診断の共有 …面白い!
事前にlumina splashという指定の無料アプリで10つの質問に答えて、とても簡単な性格診断結果を各々が持参してのセッション。
項目(と、わたしの結果…)は以下の通り。


普段一緒に働く人とペアになって、相手がどんな診断結果になっているかを予測し伝え、実際の結果を一緒に見て会話するもの。

MBTBIやストレングスファインダーの簡易版のように理解した。

例えばわかりやすいのはExtravertedとIntraverted。すごく簡素化した例でいくと、グループワークが与えられた時、前者は比較的すぐみんなと意見を交換しながら固めていきたいタイプ。後者は1人で少しじっくり考えてから発表したいタイプ。

他には 想像力豊かなであることと現実的な考え方であることなど。
チームとして一緒に働くにはお互い知っていて面白かった。

自分の結果を知る時にアドバイスも書いてあって。
「introvertedの数値が弱い人は1人で調べごとをしたりする業務が苦手なので周りにサポートを求めましょう」と出てきて、私にドンピシャすぎて面食らった。

On Purposeのプログラム期間中は、半年ごと二つの会社で働くし、各社でも業務内容が多岐に渡ることも多いので、自分の働き方や向き不向き、好き嫌いを試すには格好のチャンスだ。
苦手な働き方、苦手な業務内容がわかるのは結構有難い。逆によく今まで気づかなかったなって。。。汗

新しい職場、どの位仕事を受けるべき?

この辺りから、早くに終わるはずだったプロジェクトが長引いたりして、結果5つの案件を同時に回している状態に。ほぼ全部自分にとっては新しい業務なので1人で完結できないことも多くもどかしい。
残業も続いて、仕事のことをできるだけ考えたくない状態に。
原因は、頼まれた仕事を基本全て受けてしまっていたこと。どれも面白そうだったし、私は今の勤務先と半年契約なので出来る限り多くを学びたいと思っていた。
今回はギリギリ残業でカバーできたが、こちらの都合で締切を遅らせてもらったプロジェクトも出てしまったし、少なくても英国で働いていくためには、残業でカバーするのは持続可能なスタイルではない。

これからに生かすとしたら…新しい職場で各プロジェクトの業務量を最初に把握するのはなかなか難しいので、最初からコミットしすぎない。迷惑かけたくないのでまずはこれとこれに集中する、と人に伝えることを恐れないこと。特に長く働くつもりの職場であれば、業務量が増えて間に合わなくなって迷惑をかけるよりは、自分で期待値マネジメントができる方がいい。
…って、書いてて気がついたけどこれ英国ならではの文化かもしれない😂
日本で働いててこれ言われたら、つよ、、、!ってなってしまうかも。

緩い会になっちゃったけどこのあたりで。
日本のインパクト金融思考宣言のレポートを一部英訳して社内発信したらそれなりに返信が返ってきて嬉しかった。
日本の高齢化に対するインパクト当時から学びたい!って言われたりしたけど、認知症プログラムとかしか私は知らなくて。。もう少し日本のことも勉強したい今日この頃です。

では。

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