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良い企業の見極め方

こんにちは、縄文アソシエイツのnote担当です。今日は、答えが気にならない人はまずいない質問で、転職の際、良い企業かどうか、どうやったら見極められるでしょうか?という質問への回答になります。

そして、いきなりちゃぶ台をひっくり返すところからスタートになって申し訳ないのですが、大前提としては、良い企業は人によって異なる、、という話になります。

というのも、ある方にとってはブラックでも、別の方にとっては成長が見込める、良い意味で緊張感がある会社となることもありますし、ある方にとっては、理念があり、世の中に貢献している会社が、別の方にとってはやりがい搾取で、奇麗ごとにお金を使うなら、もっと社員の報酬に還元して欲しいと言われてしまう会社になってしまうこともあります。また、ある方にとっては、良い雰囲気で社内で協力し合っているという会社が、別の方からは、馴れ合いが横行しており、本当に頑張っている人が評価されず、フリーライダーが多いと言われてしまうこともあります。どちらの評価が正しいということではなく、会社には色があり、どうしても周囲との相性や好き嫌いに影響されてしまうことも含めて、多くは主観的な評価にならざるを得ないということになります。

ついては、良い会社の見極め方というのは、自分が仕事や会社に対して何を求めているのかの見極めと、それにトータルで合う会社を選べるかということに尽きると担当は考えています。とはいえ難しいのは、人間全てバランスで、お金が全て、やりがいが全て、ワークライフバランスが全てと、なかなか単純には行かず、最終的にはいろいろな要素のバランスというところが、自分自身の話でありながら見極めを難しくさせているようです。

では、上記をすべて踏まえた上で、自分にとって良い会社、ひいては自分の考えやポリシーに合う会社を見つけるためにはどうしたらいいでしょうか? 担当なりのTipsをいくつか並べてみたいと思います。

① 世の中の評判、周囲の反応に惑わされない
人間のサガだと思いますが、転職するとなれば、転職先の社名を出した時の友人の反応、家族の反応、知人の反応が気にならない人はいないと思いますし、若いうちは特にそれが顕著だと思います。一方で、株の世界の格言で、靴磨きの少年が株の話を始めたら株価が天井という話があるように、家族や知人など、その業界に決して詳しくない方まで、社名を聞いた瞬間、好意的な反応をする会社があったとすると、会社としても天井を迎えた後と言わざるを得ないかもしれません。

基本的に、伸び盛りの会社、キラリと光る会社というのは、業界の中では有名でも、業界の外から見ると知る人ぞ知るということも多く、本当に自分が納得がいく、良い会社に転職するということは、家族や知人に会社名を出した時は怪訝な顔をされることも多いようです(たとえ役職や報酬がアップする先でも)。スティーブ・ジョブスのスピーチにあった「Don’t be trapped by dogma ―which is living with the results of other people’s thinking.」という言葉の通り、家族や友人、知人の反応には囚われ過ぎず、自分の感覚や判断基準を信じるようにしてみてください。

② ネット上の書き込みを気にし過ぎない
同様に、ネット上の書き込みについても、万人にとって良い会社ということは難しく、流石に悪評しかない会社はどうかと思いますが、良い書き込みもあれば、悪い書き込みもあるという話であれば、悪い書き込みがあること自体にそこまで左右される必要はないと考えています。

また笑い話として(当事者にとっては笑い話ではないのですが)、ある会社で、数年前から劇的に会社の改革が進んだ結果、従業員の離職率が激減し、従業員満足度のスコアも大きく上がったものの、離職者&潜在的な転職希望者が減った結果、転職サイトなどで口コミの投稿そのものが少なくなり、10年近く前の悪い口コミだけがいつまで経っても表示される、、という人事部長の愚痴を聞いたりもしています。

③ 採用の背景が明確か
残念ながら、世の中に出ている求人の中で少なくないのが、なぜそのような人材を求めているのか、本当は何をやってもらいたいのか、当の会社側や人事側でも実は不明確というケースがあります。言い方は悪いのですが、事業部側、または人事部側でこういう人材が必要!と言って始まったのが、逆サイドでは、そういう人材は既に社内にいて、もっと別にこんな人材が必要だと思っているということは珍しくありません。または、必要なスキルはある程度合意が取れていても、採用する年齢やポジションは全く違うイメージを持っていて、プロセスを進めているうちにそれらが見えてくるというケースもあります。

それは課長などの中間層までの話で、エグゼクティブサーチ、経営幹部の採用ではそんなことはないのでは?という疑問を抱く方もいると思いますが、実際は、経営トップと、受け入れる事業部サイドと、実務を進める人事サイドで、三者三様ということもあったりします。リーダーシップやCXOの定義は人によって異なることが山ほどあります。

もちろん、そこを上手に進めていくのが私たちプロのヘッドハンターの腕の見せ所ですし、上記のような要素が当初の時点であることがNGと言いたいわけではありません。ただ、採用プロセスの最後までそこを詰め切らないまま、ある種都合よく、採用する会社側も、間に入る人材紹介会社も、入社する本人自身もその齟齬を棚上げした状況で進めてしまい、入社後にその矛盾が出てしまい、、ということは世の中多く見ています。

なお上記は、転職する前に細部を全て詰めた方がいいという話ではありませんのであしからず。実際には入った後でないと分からないこと、決められないことは山のようにあります。ある段階まで情報を揃えたら、そこからは思い切って飛び込む必要があることは疑いようがありません。

ただ、会社側がどんな人材を求めていて、何をやって欲しいのか。それに対して自分の能力や経験をもとに、即戦力として、今の自分の力でできることが含まれているか、一方で、今後の自分の成長・キャリアも考えて、今の会社では経験できないが、新天地では経験できる&経験したいことが何かなどについては、しっかり詰めた方がいいですし、そこがマッチしている会社が、「あなた」にとって良い会社になると思います。

油断するとすぐに記事が長くなるnote担当ですので、今回の記事はこれぐらいにしておきたいと思いますが、せっかくなので、一般論は全て置いておいて、担当の個人的な感覚で、いろいろな会社を採用のお手伝いする際、オフィスを訪問する中で、その会社のどんな点を見ていますか?という話を最後に一つだけ付け加えたいと思います。

番外編: 社長の部屋はどこにある?
個人的に、オフィスを訪問した時に必ず見ているのは、社長の部屋がオフィスのどこにあるかです。今までの経験で、オフィスの一番良い場所(眺望や利便性など)を、社内でどんな用途に割り当てているか。お客様のための応接室、受付、社内の執務スペース、役員部屋などのうち、何のために使っているかは、その会社のポリシーやあり方をよく示すリトマス試験紙みたいなものになっていると感じています。

基本はその会社の好きにすればいいと思っているのですが、敢えて言えば、社長の部屋が一番眺望が良かったり、一番利便性が高い場所に設置しようと、オフィスの間取りや動線などに影響が出て、そのために使い勝手が微妙な感じになってしまっていることを見ることがあり、個人的な経験では、そういう会社はあまり良い人材が採れなかったり、良い人材が採れても定着しなかったり、そういうオフィスに移転して数年のうちに業績が悪化していくのを見てきた経験から、オフィスの一番良い場所は、お客様用の応接室か社員の執務スペースに使う会社の方がいいなとは感じています。

勿論、上記には何の根拠もなく、担当の独断と偏見ではありますが、これからオフィスを移転する会社の社長さんやオフィス移転PJの担当者の方がいれば、少しでも参考になれば幸いです!

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