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知らない番号

7/25 14:33
知らない番号から電話が来た

最寄り駅まで歩いてる途中

普段だったら取らずに変な営業じゃないかと
検索するところだったけど
090から始まる番号だったから
何となくとってしまった

もしもしー
と聞くと、

「◯◯の金城ですけど。
いろいろ大変ですけど
また頑張りましょうね〜」
と聞こえてきた

私はかけた人が思い浮かばず
金城?
と聞き返した

「そうです、は〜い」
とだけ聞こえて
切れてしまった

この間たったの10秒くらい

金城は母の旧姓だったため
母にすぐLINEして、この電話番号が誰か聞いた

メッセージを送ってすぐ既読になった
3分後返信には
「ばあちゃんの電話番号」と来た

10年ほど疎遠なばあちゃんから
いきなりの電話だった
私はもう電話番号を持っておらず、
知らない番号だと思った

多分、私が1番最初に携帯を持った時に教えた番号を消さずにばあちゃんは持ってたんだと思う。

確かに声はばあちゃんだったけど、
2年前にお葬式で見かけたばあちゃんは
もうボケてて、私が誰かなんて分かる様子じゃなかったからまさか電話が来るとは思ってなかった

その時も一言も話さなかったから

もしかしたら、お母さんと間違えて電話したのかもしれない
もしかしたら、ただ電話帳にあった人に電話したのかもしれない
もしかしたら、偶然発信ボタン押したら私にかかったのかもしれない

それでも、私の知ってるばあちゃんの声で
少し嬉しかった

ばあちゃん?と聞き返したかったけど
違ったら失礼だな、とか
誰ね?って言われそうで

「金城?」
としか聞き返せなかった

電話をかけ直す勇気は私にはない
けど驚きと私にかけてくれた嬉しさはある

ばあちゃん元気ね〜?
私は元気だよ!
暑さに気をつけてね!

そう伝えたい
もう一回、何かの拍子にかけてくれないかな

「金城ばあちゃん」と登録したから

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