「ちひろさん」という映画

「ちひろさん」という映画を観た。
何だか、僕と似ている気がした。
彼女は感情がよく分からない女の人だ。
人生で何が起きようが驚くことはなさそうな
無感情で心が空っぽな女の人だ。
彼女は転々と住む場所を変えている。
すぐに人間関係をリセットしていくのだ
いつも孤独を好み
孤独にならない事を恐れている。
なんだか、彼女と僕を重ねてしまう。
凄く共感してしまう。
この映画を観ていると心の中のモヤモヤが
少しずつ蒸発していくのが分かる。
程よく人と関わり
人に手を差し伸べてあげる彼女。
笑顔で明るく振る舞っている、でもどこか
寂しさが滲み出ている。
同じ星の人間が周りに居ない
だから人を避けたくなる。
家族や友人、恋人とは何だろう。
例え体を許した関係であっても
好きだとかいう感情が湧いてこない。
一定の感情でいつも生きている。
変わらない、感情の波。
海や空を眺めている時が
心地よく一番の安らぎだったりする。
心の中の感情を具現化して映画にしてくれた
みたいで、凄く好きな映画になった。

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