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フランス語で仕事をしてまーす

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ウィリアム・ペイリー

リチャード・ドーキンスの『盲目の時計職人』の元ネタ

    • 不思議な話

      『日本の怪談』ラフカディオ・ハーン 125ページ むじな  東京の赤坂通りに紀伊国坂〔*〕という坂があります。紀伊の国(現在の和歌山県と三重県南部)の坂という意味ですが、なぜそのような名が付いたのか、私には分かりません。この坂の片側には、古くから、深くて大変広い濠があり、草の生い茂った高い土手が、ある屋敷の庭にまで通じています。 坂のもう片側には、高くそびえた御所の塀が遠くまで続いていました。街灯や人力車などのなかった時代、このあたりは、日が暮れると人気もなくなり、非常に

      • サンカの別称

        宮本常一『忘れられた日本人』73ページに、愛知県名倉村に住む老人がサンカのことをポンと呼ぶ描写がある

        • チュパカブラ?

          チュパカブラ? 『妖怪談義』197ページ 越中の旧事を録した肯構泉達録[*4]巻十五に、婦負郡蘇夫岳の山霊は一眼隻脚の妖怪にして、かつて炭を焼く者二人これに殺され、少し水ある蘆芽に投げ棄ててあり、また麓の桂原と謂う里の者夫妻薪を採りに登りて殺さる。脳を吸うと見え頂に大なる穴が明いていた。山海経にいう所の独脚鬼ならんか云々とある。

          オコジョはUMAだった?

          オコジョは明治期までUMA扱いだったみたいだ 『妖怪談義』172ページ 木曾にて山神のオコヂョ[*5]と云ふもの之に同じ。安曇郡に云ふ貂鼠の類なるべし」オコジョという語は何を意味するかまだ知らぬ。とにかく普通のイタチまたはテンでは無いらしい。

          オコジョはUMAだった?

          不気味な話3

          豊島区雑司ヶ谷 現在、四谷左門町には於岩稲荷田宮神社と於岩稲荷陽運寺が、道を挟んで両側にある。また、中央区新川にも於岩稲荷田宮神社がある。 https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E8%B0%B7%E6%80%AA%E8%AB%87

          不気味な話2

          より引用 番町皿屋敷? ここだ!あったあった、イメージにピッタリのお屋敷。 ただ勿論ここは火付盗賊改青山播磨守主膳の屋敷じゃあない。だって『番町皿屋敷』は作り話だからね。でもいいじゃな~い?だって番町なんて殆ど全部ビルだよ、会社かマンションか。で、上二番町だけどこういうイメージどおりのお屋敷が見付かってよかった。 え、「電柱に一番町って書いてあるだろ?舞台は五番町じゃないのか?それに何だよ、上二番町って?」てか。 そう、設定上、青山播磨守主膳の屋敷があったとされるの

          不気味な話

          『妖怪談義』124ページ(両国3丁目) 東京にも百年ほど昔、一種のクラボッコが住んでいた例がある。家の人に多少は世間へ隠す心持ちもあったので、存外に夙く忘れてしまわれ、または他の不思議と混合せられたのが多いのであろう。 本所二丁目の、相生町と緑町との横町であった。梅原宗得という人の家の古い土蔵に、妖怪とはいっても、別に何か害をした話の無い妖怪がいた。いろいろの形で現れたという。この土蔵に入って働く者、俄に大小便を催すときは、即この物の出ようとする前兆として、急いで飛び出し

          読みたい本

          『妖怪談義』に引用されていた 野翁物語 秉穂録

          面白いことメモ

          『妖怪談義』柳田国男 153ページ 脚注 南方殿とは、南方熊楠のことである。柳田のこの文章が発表された『郷土研究』第二巻第六号と同じ号に、南方熊楠は、「山人の衣服について」という短文を寄稿し、「……山男に衣服は不要と存ず。衣食住とは申せど、このうち衣は全く不要のこと多し、熱地はもちろん極寒の地にても、南米南端のフュージアン人、北極のエスキモー人等、裸体のこと多し……故に衣服を要するような山男は真の山男にあらじ」と断じた。

          『詩経』「関雎」の仏語訳の和訳 2

          関雎の仏語訳を和訳した感想 一通り関雎の仏語訳を和訳してみたけど、内容はあまり好きになれない。 関雎は男女のかすかなプラトニックな純愛を歌うところが見どころなのに、これみよがしに愛だの恋だの明示してしまって、良い訳ではない。 この仏語訳は『毛伝』の解釈を下にしているんだと思う。 「関雎」の訓み下し文 関関たる雎鳩 河之洲に在り 窈窕たる淑女 君子の好逑 參差たる荇菜 左右に之を流(もと)む 窈窕たる淑女 寤寐に之を求む 之を求めて得ざれば 寤寐に思服す 悠哉悠哉

          『詩経』「関雎」の仏語訳の和訳 2

          『詩経』「関雎」の仏語訳の和訳

          中国古典の詩経の関雎は前から好きな詩だった。インターネットでなんと19世紀のフランス語訳を見つけたから、和訳してみる。 原文引用元 Hymnes sancrits, persans, égyptiens, assyriens et chinois : Chi-King, ou, Livre des vers, traduit pour la première fois en français 258ページ 唄 1 クアンツェウ -雄雌のツェウキエウ鳥が鳴き合う、

          『詩経』「関雎」の仏語訳の和訳