見出し画像

京都ライター塾第9期!第2回目レポ2/6

こんにちは、この7月からフリーライターを始めました灰原香奈です。

今回は、わたしが現在受講している、京都ライター塾第2回目のレポをお届けします!

インタビュー原稿の書き方について


第2回目となる7/22(土)、テーマはインタビュー原稿の書き方について。
商業ライターとしてのインタビュー原稿の作り方を教えていただきました。

まず冒頭で印象的だったのが、「この世の全ての文章は、誰かに話を聞いて、それを言語化したもの」という講師・江角さんの言葉。

・人物そのものにスポットを当てて聞く
・場所や物についても、それを作った人・運営している人・詳しい人に聞く
・エッセイだとしたら、自分に聞く

どんな文章も、誰かの声をかたちにしたものなのだと。

「自分に聞く」という発想がなかったので衝撃的だったのですが、そう言われてみると、わたしが普段書いているブログのような記事も、自分の心に聞きながら書いているのかもしれないと思いました。

インタビュー原稿について学ぶことは、今後どんな文章を書くにあたってもベースになるのだということが理解できたところで、具体的な方法・テクニックへと講座は進んでいきます。

インタビューで最も大切なこと

インタビューで最も大切なのは、いかに良い素材を集めるか
料理と同じ、素材が良ければそれを活かせば自ずと美味しい料理ができる、というお話でした。
素材が良ければ余計な味付けはいらない、ただし調理法はいろいろあって、素材を活かすも殺すもライター次第・・・料理での例えは秀逸ですね。

良いインタビュー原稿とは?

美しくなくていい、上手くなくていい、大切なのはわかりやすさ。

京都ライター塾 第9期

雰囲気美しくてそれっぽいだけで、結局何が言いたいのかよくわからないふわっとした文章は、商業ライターとしては良い原稿とは言えない、と。

このお話を聞いて、ライターを目指すにあたり、自分が心がけていたことはトンチンカンだったのかもしれないと気付くことができました。
今までの自分は、どうしてもかっこつけた言い回しだったり、自分を良く見せたい思いが文章に乗っかってしまっていたように思います。

商業ライターとして大切なのは「わかりやすく伝えること」、そのゴールをここで改めて確認できたことは、貴重な気付きだったと思います。

ただ、もし自分が好きなテイストの文章を書きたいのであれば、商業ライターよりも作家を目指すという道もあるといったことも同時にお話してくださいました。
「ライター」とひとくちに言っても、ジャンルは幅広く、自分がどんな文章を書いていきたいのか、スタート地点の今だからこそじっくり向き合って考えることが大切なのかもしれないと感じました。

原稿を書くための3ステップ

1)理想の記事を見つける
2)その原稿を分解して
3)真似をする

京都ライター塾 第9期

良い文章には良い流れ、決まった「型」があるので、それを真似るのが一番の近道なのだということを教えていただきました。

ここで言う「理想の記事」とは、
・自分のブログなどで発信する場合は自分が好きで目標にしたいと思う文章
・仕事として書く場合はその媒体で既に書かれている文章
をお手本にピックアップしてみるのが良いのだそうです。

具体的なテクニックを教えていただいたことで、やる気が一気に沸いてきます。

ここで、講師の江角さんが実際に執筆された記事を読みながら、構成の特徴など気付いた点を挙げていくワークがあります。
理屈の説明+実践の機会があることで、講座後一人でもすぐに動き出せるところまで持っていってもらえるのがこの講座のありがたいところだと感じています。

原稿を書く前に考えておくべきこと

・誰が読むのか?
・文体はどうするのか?
・この記事を通して何を伝えたいのか?
・読んだあとに読者にどうなってもらいたい?

京都ライター塾 第9期

これらがわかれば自ずと構成やどんな情報を取捨選択して書くべきかも見えてくる、とのことでした。
わたしも自分で発信をするようになって、なんとなくしっくりこない、だらだらとつまらない、と感じる文章はこれらの設定が曖昧だからなのだと実感しました。

仕事ならばその媒体ごとにターゲット層や大切にしたいメッセージなどが決まっていて、自分で発信する場合でも誰に届けたいのかを具体的にイメージして書くことで、迷いの少ない伝わりやすい文章になるのかなと思いました。

商業ライターとしての原稿の書き方

・第三者として書く(黒子に徹する)
・読者に意図を読み取ってもらうのではなく、答えをズバリ書く
・具体的な素材を盛り込む

京都ライター塾 第9期

個人的にはこの章が、一番心に残りました。

ここで、実際に自分が「好きなお店」について書いてみる(250字~300字)というワークがあります。
「素材を集めて流れを決める」といったテクニックは前章で学んでいたので、とりあえず書くことはできたのですが・・・
書いているうちに、第三者目線で客観的に書く、という点が引っ掛かりだします。「読者がそのお店に行きたくなる」ことを目指して書くので、当然そのお店の特徴や魅力を伝える文章を書こうと思うのですが、「でも、こう感じたのって自分の主観かも?客観的な文章って何・・・!?」と、だんだん深みにハマっていきます・・・笑

ここが素敵・こんなところが魅力、それをなるべく具体的かつ客観的な言葉で伝えるって、意識していても難しくて、主観と客観の区別や書き分けについては今後ライターをしていく上で何度も自分が迷いそうなポイントだなと感じました。

しかし、実際に仕事でぶつかる前にここでこの壁にぶつかれたこと、その迷いを先輩ライターでもある講師の江角さんに共感してもらえたこと、そのことにとても意味があったと思っています。

これも、良い文章にたくさん触れて、感覚で掴んでいくしかないのでしょう。ああ、文章が上手になりたいなぁ、と自分の未熟さにもどかしい気持ちになりました。

原稿の見た目にも配慮する

読者だけでなく、クライアントにもわかりやすいように、納品する文章の見た目にも配慮しているというお話がありました。

編集者に提出するワード原稿であっても、構成がパッと見てわかりやすいような工夫をしたり、改行や行間など読み手の立場に立って見た目にも配慮されているのだそうです。

わたしたちが普段何気なく読んでいる文章も、ライターの方のこういった細やかな気遣いがあって出来上がっているのだと、プロ魂を見せつけられた思いです。

ライターとして生き残るには、ただ「文章を書く」だけでなく、こういった適切な配慮ができるスキルが大切なのだと痛感しました。

自己分析のペアワーク

最後に、前回同様、自己分析ノートを使ったペアワークがありました。
今回ペアになった方とは本当に面白いくらい真逆な特性を持っていて、お話していてとても刺激になりました。
違うからこそ、「それって逆に強みじゃないですか?」「それも立派な個性ですよ!」といった気付きがあり、とても有意義な時間になったと思います。

(お互いのnoteの記事を読んでいたこともあり、その内容についてお話しできたのもとても嬉しかったです・・・誰かに届いていたんだと思って感激してしまいました・・・!)

おわりに

ライターを志した頃から目標にしている、「インタビュー記事が書けるライターになりたい」という夢。今回の講座は、その目標に近付ける大きな一歩になったと思います。

具体的なヒントをたくさんいただくことができたので、学ぶだけで終わらずに早速実践していきたいと思います!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?