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ミニーのスタイルスタジオ撮影について

今回の記事はミニスタの設定について
正直撮るのが上手いかと言われるとそんなことはないが、最近人に見せれるくらいには仕上げれるようになったので…


■初めに

結論から言うと、めちゃくちゃレタッチで魔改造する。
それが今のところ自分で考えうる一番綺麗に表現できる方法だと考えている。

酷すぎる環境

正直ミニーのスタイルスタジオは、スタジオと言っているのにも関わらず、めちゃくちゃ悪環境…

おなじみの紫照明。ストロボの光がバウンスができない真っ黒な天井。加えて後ろの壁は距離が遠いうえに、色はピンクときた。正直絶望的である。

スマホで撮ったら厳しいのは勿論、正直公式が撮っている写真なども本来の色を出せているかと聞かれると微妙な感じはする。

ストロボ直射について

上記の通りとても悪環境なことから、ストロボの光を直射し、紫の光を何とか消そうとしている人を良く見かける。

勿論手段としては間違っていないのだが、どうしても「しっかり光を当てました」という感じの硬い光感は否めないことが多い。
少しでも柔らかい光にしようと思うと、かなり大きめのディフューザーなどが必要になるので、コストは勿論かかる上に、グリ施設でそれを展開する余裕は無かったりするのであまり現実的ではない。

レタッチの魔改造について

ここまで読んだ人は「じゃあどうするんだ」と思うだろうが、結論にも書いたように、私はlightroomのレタッチで魔改造するという手段をとっている。

以下の写真を見れば一目瞭然だが、元写真とレタッチ後では原型が無いレベルで全然違う。

「こりゃやりすぎだ。あまり好きじゃない」と思う人はこの記事を読むのは時間の無駄なので今すぐブラウザバックを推奨する。

「確かに全然違うけど、最終的な仕上がりは綺麗でいいな」と思う人には参考になると思うので最後まで読んでいただけると嬉しい。

■撮影する際の注意点

どうせ後で魔改造するのであれば、撮影設定とかは適当でいいのでは?
と思うかもしれないが、後でレタッチするときに少しでもやりやすいような形で撮ることが大事なのでまとめようと思う。

jpegではなく、rawで撮影する

まず一番大事なこととして、後でレタッチする前提であればjpegではなく、rawで撮影するのが必須だ。(色味を沢山編集するため)

ストロボは必須ではない

私は一応ストロボを使用し、最大光量で斜め後ろにバウンスさせて使用している。どうせ黒い天井なので光が吸収され、正直意味はないのだが、料理の最後の隠し味的な感じで気持ち程度光らせているw

また、後ろの壁にバウンスさせるというのも一つの手段だが、壁までの距離がかなり遠いのと、壁の色がピンクなので被写体に当たる光の色もピンクが強めになってしまい、後で修正がより困難になる可能性がある。

AFはピンポイントで目に合わせる

これはミニスタに限らずだが、きちんとフォーカスポイントを目に合わせて撮影することは大事だ。明るさを稼ごうとしてf値を低くすると、被写界深度の問題でミニーちゃんの鼻と目のどちらかがボケてしまう。鼻ボケは特に問題ないが目がボケると全体的にボヤっとしてしまうので気を付けよう。

■撮影設定について

次に具体的な撮影設定について。
大体私は以下の設定で撮影している。

実際の設定と撮影した写真

Nikon Z8, nikkor z 35mm f1.8sにて撮影

設定:f2.8, SS1/200, ISO400

一つずつ解説していこう。

絞り(f値)について

絞り(f値)については、明るさが稼げればそれでいい。
私はレフ機を使用していた名残で、少し絞ってf2.8にしているが別にf1.8とかでも問題ないと思う。その代わり他の設定も変える必要はあるが

シャッタースピード(SS)について

シャッタースピード(SS)については、できるだけブレないように1/200にしている。基本的にSSは使用するレンズの焦点距離分の1までは手振れしづらいと言われてるので、レンズによってはもう少し遅くすることも可能。

一点注意が必要なのは、ストロボを使用する場合シンクロの問題でSSを1/200以上は速くしないほうがいいのでご注意を

ISO感度について

ISOに関しては、暗い場所でもきちんとオートフォーカスで目にピントが合わせれるように400くらいにしている。だがSSを遅くすればもっとISOを下げることも可能なので、そこはお好みで。

また、ISO感度をAUTO設定にしてしまうと、明るくなりすぎてしまうこともあるので、マニュアルで固定して使用するほうが賢明だ。

■レタッチについて

具体的なレタッチ手順

  1. 多少白飛んでもいいくらい写真全体が明るくなるように"露光量"をあげる

  2. 白飛んだ部分を直す感じで"ハイライト"を下げる

  3. 影が若干多ければ、"シャドウ"をあげる

  4. "自然な彩度"をあげる(大体25くらい)

  5. "色温度"を調整。暖色過ぎず、寒色すぎない程度

  6. "色被り補正"を調整。どこか一か所でも緑にならない程度に緑側に寄せる

  7. 紫部分をマスクの"カラー範囲"で選択し、色被り補正で紫を消す

  8. 同じく色が変に見えるとこを、逐一"カラー範囲"で調整する

大体こんな感じだ。
1~6で写真の全体的な明るさや色味を調整し、7~8で細かく調整していくイメージ

"色被り補正"では、ミニスタやクラブマウスビートでありがちな紫色の照明を消すことができるので積極的に使っていこう。

また、一番大事なのは7~8の工程で、ここがとにかく根気がいる。
根性論にはなってしまうが、妥協せず、誰も見ないような細かいところまで調整してあげることが大事だ

注意点・重要なポイント

6. 色被り補正を調整。どこか一か所でも緑にならない程度に緑側に寄せる
→この時点では紫が残ってて大丈夫。とにかく緑にしない(特に肌部分)

7.紫部分をマスクの"カラー範囲"で選択し、色被り補正で紫を消す
→選択する範囲を大体1~20くらいの間で選択したほうがいい。
 同じ紫でもそれぞれ濃さが違うので、一気に全部消すというより、
 濃さ毎にそれぞれ選択していく というイメージ

8.同じく色が変に見えるとこを逐一"カラー範囲"で調整する
→本来の色が、黒や白のような無彩色の場合は、
 選択した箇所の再度を落とすだけで本来の色になるので楽

■最後に

いかがだったろうか。
正直ある程度カメラ用語を理解しているかつ、lightroomにも慣れている人向けの説明になってしまったので、置いてけぼりになってしまった人は申し訳ない。

レタッチ部分については本当に根性が必要で、私の場合は一枚の写真に平気で2時間かけるときもある。それがしたくない人は妥協するか、高いストロボやディフューザーを使って、撮る時点で工夫するしかないと考える。

最後は結局根性論&現実的な回答になってしまったが少しでも誰かの参考になれば幸いだ


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