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聖劇でサプライズ

子供達が、通っていた幼稚園はカトリックの幼稚園でした。
ですから、クリスマスになると年少、年中、年長と劇を覚えて父兄に披露する事になっていました。
年長になると、『聖劇』をする事になっていていました。
『聖劇』とは、「イエス・キリスト」が生まれる日の出来事を劇にした物です。
毎年劇をしますので、自分達のなりたい役は大体決めていましたが、人気の役はじゃんけんで掴み取らなければなりませんでした。
それで、自分たちの役が決まり、セリフを覚えていきます。
息子が年長の時、息子は「博士」を選びました。「三人の博士」は、イエスがお生まれになった事のお祝いにお届け物を持ってイエスに会いに行く役です。

当日、息子と、娘を連れて幼稚園に少し早めに行ったのですが、お迎えに先生がいらして「ヨセフ様」(イエスの養父)役の子が
“嘔吐下痢”になってしまって、代役がいるとの事で、早く幼稚園に着いていた息子に矢が当たってしまいました。
「ヨセフ様」は男の子の人気NO.1の役でした。
それから始まるまで、特訓で、
本番、親の方がドキドキだったのですが、さすが、子供!
まるで最初から「ヨセフ様」だったかのように
セリフも間違えず、劇をこなしていきました。
ついでに、「博士」もこなし、何事も無かったのかの如く、クリスマス会は終わりました。

そんな大役は後にも先にもこの時だけでしたが、親としてはとても嬉しいサプライズの様な会でした。
「嘔吐下痢」になったお友達は気の毒でしたが、、、、
素敵なクリスマスプレゼントになりました。

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