ep52 村境ルートを南北に分ける構想②(The Murazakai South)
前回に続き、村境を2分割したルートのご紹介です。今回は、玉置神社を起点とし、ゴールを護摩壇山とする、南東部をメインにしたルートとなります。
南コースの想定
北コースと比較してこちらのルートが少々短くなります。ただ、総距離66km 累積標高5000mは侮れません。そして水場が殆ど無いという難点があります。まずは前半から確認してみましょう。
玉置神社を出発後はしばらく大峯奥駈道を南下します。奥駈道沿いに置かれる看板には、本宮大社までの道のり標高と共に図示されていて、玉置神社から先はなだらかに思えます。全体的に下り基調ですが、案外キツい登り下りが続きます。
篠尾辻分岐から、鹿渕集落跡へ長い尾根道を下ります。ここから七色集落へ行く際、新宮川を跨ぐ長い吊り橋があるので、高所恐怖症の方は冷や汗をかくかも知れません。
七色集落からは熊野古道小辺路に合流します。ここから一気に果無山へ登り、果無山脈縦走路を冷水山方面へ、安堵山を経て和田ノ森を目指します。途中1箇所水場があります。気付き難く、ルートから少々下る様なので訪れた事はありません。
ここで本来の村境であれば、冷水山手前から千丈山を目指す事になるのですが、村境を南北に分けたルートは既存のトレイルを利用し、難易度を下げています。
和田ノ森から縦走路を離れ、丹生ノ川沿いにある河俣集落跡まで下ります。以前確認した所、村境から少し龍神側に吊り橋へ至る道を確認しています。河俣集落跡に直接下るルートもある様ですが、橋は見当たらなかったので川を渡る必要の無いルートが良いと考えます。
ここから後半の大部分は筆者も訪れた事が無く、踏み跡も少ない箇所があるので、護摩壇山までは相当長く感じると想像します。
河俣からの入り口は作業道を確認しているので問題なく村境稜線に登る事が出来そうです。入り口には水量の豊富な小川が流れており、水の補給は可能です。その先は植林帯が続いているので、尾根の方向に注意しながら迫西川方面へ進みます。
大峠山と牛廻山を経て国道425号線、蟻ノ越で舗装路に出ます。サポートがあれば、ここで補給をすべきです。この先水場も補給地点となる場所が在りません。
蟻ノ越から国道425号線を少し迫西川方面に行くと、左方に鋼製階段が現れます。これをよじ登って進めば村境の稜線に辿り着き、昔の街道を進む事が出来ると思われます。途中、十文峠と言われていた嵶(タワ)を過ぎれば作業道が現れます。長い距離になりますが、これが護摩壇山まで続きます。
2つのコースを制覇出来たら
前回のルートと今回のルートを踏破した後、一周チャレンジを行なってみてはいかがでしょうか。既にお腹いっぱいになっていると思われますが(笑)
一周コースは更に村境に沿った道となるので距離は100マイル(160Km)、獲得標高が14000mを予想しています。不明瞭ルートが追加され、難易度が一気に上がります。想像するだけで疲弊しますが、どんな形であれ一周コースを達成した時、その喜びはひとしおである事に違いありません。
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