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ep38 村境ルート探索#5 (冷水山〜千丈山〜安堵山周回 その②)

前回は村境南西部冷水山分岐から中間に位置する広見川までの記録を残しました。次のピークは千丈山です。

千丈山(せんじょうやま)


村境を調べるうちに必ず踏破したいと思った千丈山。千丈という意味は天井という言葉が転じて『高い』と言う意味を表します。遠目に見て周辺の冷水山や安堵山に比べて標高は低いですが、登ってみると“なるほど、天井だ”と納得です。

 千丈山へのルートは果無山脈縦走路から村境ルートを往復するパターンと南側から幾つかのルートを確認出来ますが、村境を登るルートは情報が薄いですが、数名登っている先人がいる事、植林山で人が入っている事から山頂までは行けるであろうとチャレンジしました。

村境沿いで千丈山へ登るには、広見川林道で一旦川を渡り、直ぐに北から出る支流方面の作業道へ入ります。ここの奥には何か建物の様な物を事前に確認していたのですが、あまり奥に入るとルートから遠のく為、すぐに谷を渡って登れそうな箇所を見つけました。

広見川
本流に注ぐ支流を渡ります

 ここから暫く杉林を直登です。後で調べてみると近くに炭焼き窯跡があった様ですが、その方向はブッシュが密になっていたので、なるべく暗い杉林の斜面を登りました。

道に見える場所を登り始めます
途中斜面を横切るトレイルに合流
サークルkさんは神出鬼没
再び雪が現れる
力強く登る

 途中で斜面を横断する様に踏み跡らしきものが現れます。この辺りから先人の付けたテープが道案内をしてくれました。幾つかの似非ピークを踏み千丈山へ到着。山頂は見事な程の眺望ゼロ地帯となっていて、三等三角点と古びた山名板が点在していました。


再び縦走路を目指す


 次に行く場所は縦走路にある安堵山まで北上です。ここまで尾根道を進んでくる際、北側には果無山脈の存在感が大きく、時折木々の隙間から見えていました。『あれを登り返すのか?』と思いながら、全盛期から弱った身体に少々不安を持ちながら進みます。みっちゃんは相変わらず元気です。流石。

 地図上では千丈山から安堵山まではそこまで遠く無いと見ていましたが、いざ進んでみると中々の距離です。途中で一旦比較的最近植林された見晴らしの良い場所に出ます。ここまでほとんど眺望の良い場所はなかったため、屏風のように広がる果無山脈は圧巻でした。ただ、見晴らしの良い場所は日当たり良いためなのか、ルート上にある雑木が成長し、植林側はネットで仕切られていたので前に進むのが困難でした。

屏風の様な果無山脈
流神側もまた山深い

 後は、ひたすら安堵山まで登ります。登りの終盤は息が切れ身体が重くなりました。みっちゃんには先に歩いてもらいました。後ろから見るとポールを使って力強く登ります。流石100マイルレースを幾度も制覇していらっしゃるので強いです。やっとの思いで舗装路に辿り着き、呼吸が戻らない私は休憩を求めて寝転びました。

 朝の寒さは何処へやら。良い天気で雲一つなく、太陽が心地よい日です。しばし空を行く飛行機を見ながら寝転がり、ジャムパンをお腹に入れました。直ぐに体調は復活し、安堵山へ向かいました。どうやらハンガーノックの手前だったのでしょう。8キロも増えた体重でかなり消耗していた様です。

ここから安堵山へ向かいます

 

安堵山(あんどさん)


一旦林道を歩き、縦走路へ復帰して安堵山を目指します。安堵山の由来は南北朝時代、後醍醐天皇の皇子、護良親王が鎌倉幕府の追い討ちを逃れる途中、「ここまで来ればもう流石に追っ手が来ないだろう」と安堵したことからこの名が付いたと言う事です。因みに私はnoteの文章入力で音声変換を多用しますが、「あんどやま」と言うと“&山“と変換されたことをここに記録します(笑)

 ここには大きな貯木場跡地があって広い土地から北部、西部の眺望が開けます。昨日登って来た龍神と河俣からの交点が下方に見えました。少し和田ノ森方面に近付き、今後探索するであろうポイントを記録しました。晴れ渡り空気が澄んでいたので、ここからの北上ルートが北の端までよく見えました。

大峠山と牛廻山の間に鉾尖岳がひょっこり頭を出しています
護摩壇山、龍神岳が見える。村境は尾根を伝ってあそこまで伸びます(遠い)
龍神岳のアンテナがかろうじて確認できました
安堵山はなだらかでいつもフカフカしています

 今回も無事にルート探索を終える事が出来ました。村境は良く風が抜ける所が多く、様々な表情を見せてくれます。少しでも魅力が伝わればと思い、今後もダイエットを兼ねてルート繋ぎを楽しんで参ります。

車へ戻る際に見えた、ベーゴマを逆さの様にした千丈山



◯探索メンバー 【YTT ケンちゃん、みっちゃん】
◯ルートはこちら👉🏼(ヤマレコ)
◯動画はこちら👉🏼(YouTube)


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