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授業時数と授業時間について

授業時数と授業時間に関して,文部科学省が動いたようですね。
記事を読みましたが,大きな改革の一歩・・・という効果はあまり期待できないというのが率直な感想です。

「検討を本格化させる方針」で,実施されたとして改訂されるのは2027年です。3年先の話であるということ。また,数字の出し方もかなり意図的に感じます。

授業が5分短くなれば、小学校、中学校ともに約85時間(5075分)の差が生まれ、これを各校が弾力的に運用できるようにする。

数字を見れば,あたかも,ものすごく大きな改善のように思えるかもしれません。断じてそんなことはないのですが。
そして「これを弾力的に運用せよ」と言っています。記事内容をまとめると

「国は年間5075分も時間を生み出します。この時間を有効に使って,学校が大いに創意工夫を凝らして,思考力を育成するために効果のある取り組みを実施しなさい。
探究活動とかできるでしょ?もしも,学校の実情でそれができないなら,基礎学力定着のためにドリルとかできるでしょ?期待してますよ!
だって,年間85時間もあるんだから。
その辺りは,学校それぞれの裁量で責任を持って運用しなさい。
でも,授業時数は変わらないから,これまで45分(50分)でやってきたことを40分(45分)でもちゃんと終わらせるようにしてくださいね。」

ということですね。責任だけ逃れてあとは丸投げ策です。
ふざけ倒してますね笑

「30分早く下校する」「30分遅く登校する」ではダメなのでしょうか⁉️
勤務時間の中で,1時間の授業準備・教材研究に充てられるのは5分です。つまり,授業が5分短縮されて下校時刻が早まれば,形式上はその時間を確保したよと言えますよ(・・・そんなわけないけど・・。)

とりあえず,色々と検討するのでしょう。調査も好きですもんね。

85時間の使い方をどうするかって?

忙しくて考える時間なんてないから,3年後に考えることにしよう!笑


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