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撮り鉄よ!大概にせぇ!

先ず、画像と記事とは全く無関係な事を言っておきたい。
先日、鳥取県のとある駅でもう廃車になろうとする元国鉄型381系電車の先頭部分の連結器に片足載せて御ちゃらけな写真を撮ったうつけものの画像が揚がっていた。一介の鉄道愛好家でもある自分でも流石に呆れた。「撮り鉄」「乗り鉄」「音鉄」「ガメ鉄」(ガメとはガメる、つまり窃盗をする)と色々最近はジャンルがあるが、なかんずく「撮り鉄」と「ガメ鉄」の素行の悪さは呆れを通り越す。時折見るが元国鉄車輛の車内に掲げているプラ板の車番や製造工場の銘板等が盗まれた為工場の社員が手書きやテプラなどで張り付けている。それの対策か最近はステッカーで車番と製造会社を一つに纏めて掲げている。座席指定札も最近はレタリングされたりして盗難予防に努めている。また自動車で言う「車検証」同様の「要検札」まで盗る輩も。最近は車内に取り付けたり直書きされたりと鼬ごっこ状態。
御存じの様に電車(車輛)は鉄道会社の「商品」であり、その商品の一部を盗る事は「窃盗」にあたる。またコレは「撮り鉄」に言えるが、線路を含む鉄道の用地は「私有地」であってそこに立ち入って(なかんずく線路際での)撮影は「建造物侵入罪」「鉄道営業法違反」場合によっては、汽車、電車の往来の危険を生じさせたとして、2年以上の有期懲役(刑法125条1項)で処罰されます。それだけでなく、立ち入ったことで、列車を止めたり、駅員の業務を妨害したということになれば、威力業務妨害罪(刑法234条)にも該当し、5年以下の懲役または100万円以下の罰金に処せられる。鉄道にまつわる罪としてはかなり重く、今後もこのような事が散見されると法改正で一発で逮捕・勾留延長・裁判沙汰になる可能性も出て来るであろう。ちょっとした軽はずみな行為が鉄道業を妨害する事を肝に銘じる事。列車を緊急停止させるだけで鉄道会社はいちいちダイヤを引き直したり、運休する事もある。その代償を払うのは「撮り鉄」自身に降りかかる事をよくよく覚えておくことである。自己本位の行動が大多数の人を巻き込み、今後の人生でさえ棒に振る事を考えるべきではなかろうか?
                      2024年3月12日
                      坂本豆廼丞筆

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