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ひとりとっとり①

ひとりで、鳥取に行ってきた。

鳥取に誘われた出来事が3つ起きた。

・仕事で、鳥取から来たお客さんを、短期間に二人も受付した。そのとき鳥取に思いを馳せると心臓がバクバクした。

・たまたま風水で属性を調べたら「風」で、「風」の人達が合うパワースポットを調べたら鳥取砂丘がでてきた。

・行ったことのない都府県を組み込んだルーレットを作って、当たったところに一人で行くと決めたら鳥取県に当たった。


こんな出来事が半年の間に起きたので、鳥取砂丘に呼ばれてる気がした。


飛行機や新幹線で行くととても費用がかかりそうだったので、貧乏旅と称してプランを立てる。

小樽港からフェリーで、京都舞鶴まで。
舞鶴からレンタカーで、鳥取砂丘まで。
そのあとは明石、神戸へ行き、
飛行機で北海道へ帰る。
宿もほとんどゲストハウスにして、最終日だけちょっといいホテルに宿泊。

今回の旅のワクワクポイントは、
フェリーで22時間かけて運んでもらうことと
鳥取砂丘でラクダに乗り、セグウェイにも乗ること!!!


仕事終わり、JRで小樽へ向かう。
旦那さんが改札まで見送りに来てくれた。
もうこの時点で寂しくなっちゃったし、鳥取に呼ばれすぎてて「死んでしまうのか?」「もう帰ってこれないのか?」「もし死んだら私は何に後悔するだろう…」あぁ気が滅入る。

でも自分で行くことを決めたので、曲げない。
電波の届かない海上で、私はのびのび過ごすんだ!!生きて帰ってくるぞォ!!!
でも駅からフェリーターミナルまでかなり遠くて、気が滅入る。

気が滅入ってる自分の気分を上げるのは簡単。スーパーで焼き鳥とローストビーフを買い与える。はい、にこにこ🤗


23:30、フェリーは出航したが全然揺れない。
車の後部座席で眠るような感覚。

自分でシーツを敷いて眠る。青年の家のよう。
電波は無いが、天気は快晴!カフェもある。


iPhoneで映画を観たり、本を読んだり、日記を書いたり。
こんな人だったら大好きになるなぁ、どんな人かなぁって考えてみる。読み返したらほぼ自分だった。はい、にこにこ☺️


電波がないことに多少の寂しさはあったけど、考えることはたくさんあったからとても贅沢に感じた。日常ではこんなに「考えること」に時間を割けない。


21:30、舞鶴からゲストハウスまで徒歩。少し遠い。
そして蒸し暑さ…低温ミストサウナ…べっとべと。関西の洗礼を受けつつ、チェックイン。

しかしスタッフさんが不在。
同じタイミングでおじいさんが一人待っていて、スタッフさんに電話を掛けている。
バイクのヘルメットを持っているので、恐らく同じフェリーに乗っていたのだろう。

「あ、もう一人お客さんいるよ、電話代わるね」とおじいさんは携帯を貸してくれ、チェックインをしたい旨が伝えられた。


早速やさしさに触れられて嬉しくなった私。
最寄りのスーパーに買い出しへ行くと、さっきのおじいさん。
私の目の前には美味しそうなお寿司二人前。ちょっと多い。

「さっきはありがとうございました、お腹空いてませんか?」
旅先のテンションで逆ナンしてしまった!

結果的に逆ナンは成功し、二人でお吸い物まで買って帰った。

おいしかったなぁ、スーパーのお寿司、侮れない!


おじいさんは神戸の方で、北海道を原付で一周していたそう。
北海道話と、神戸話を交互にしながら楽しい夕食になった。

旅の最終日は神戸に滞在するため、おじいさんから神戸を生き抜く術を教わった。

・明石焼は三つ葉が入ってるやつがうまい
・神戸牛は高いから、ランチで食べたらいい
・観光地を回る安いバスがあるよ

他にも色々教えてもらって、ほぼ言う通りに生きました!!名前も聞けなかったけど、おじいさん、ありがとう。また北海道に来てください。


翌日、9時からレンタカーを借りていたのに、起きたのは9時半。大寝坊クソ野郎爆誕。
神戸に帰るおじいさんを見送れなかった…

13:30には鳥取砂丘でセグウェイを乗る予約をしていたのに、時間は超ギリギリ!!
私、どうなっちゃうのぉ!?!?

(間に合いました)

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