見出し画像

中学受験に失敗した息子が東大に現役合格しました。⑤ 〜子育ては己育て 兄弟は違う〜

うちには息子が2人います。
去年東大に進学した次男坊。向上心や知識欲が旺盛で、自分で進路を決め積極的に努力するタイプ。
一方、長男は真逆であります。
勉強が嫌いで、大学には行かず、専門学校を卒業して介護福祉士として働いています。不平不満を言わず黙って仕事をする実直さには感心するところ。

当然性格も全く違う。
「うちは、上の子は大人しくてのんびり。下の子は活発でよく怪我してるわ」
などと兄弟児でよく聞く話ではありますが、
なぜ、同じように育てたはずなのにこうも違うのか?遺伝子も持って生まれた性質も違うし、それが子育ての醍醐味だよ…などと、子育てがひと段落した今でこそ冷静に見られますが、当時は悩んでばかりでした。

長男については、胃に穴が開くほど悩みました。
思春期は特に、口数少なく何を考えているのかわからない。行動の理由がわからない。
学校のことは、先生やママ友から聞いて初めて知ることばかりでした。
しかし次男とはウマが合う。食べ物の好みも一緒だし考え方も似ている。会話も自然と弾む。なので、どうしても長男より次男とばかり話をすることになる。
親子にも相性があると割り切れるようになったのは最近のこと。

今思えば子育てのエネルギーは、ほぼ長男の方に注ぎ込んだように思います。はじめての子でもあったし、それだけ心配事も多い子どもでした。
ですので、次男にはあまり構ってやれず、どちらかと言えば放任で育ったという印象。
だけど次男の方が自学力に優れ、成績も上だった。皮肉なものです。

勉強や習い事も向き不向きが顕著でした。例えば、次男は約10年間公文式に通っていましたが、長男は教室には通わず自宅でしぶしぶプリントを解くという感じ。しかも半年足らずであっさりやめてしまいました。

持って生まれた特性もあるのでしょうが、やはり子供には向いている方向がそれぞれにあり、水が流れていくように自然にそちらへ伸びていく。「子供は親の思う通りには育たない」というのが明らかに言えることのひとつでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?