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落語 喬太郎の古典の風に吹かれて 9回目

皆様こんばんは。むつつきです。
今日も読んでくださりありがとうございます!
是非、良いねを押して一緒に最終回の10回目に行きましょう!!

昨日は渋谷まで行って柳家喬太郎師匠の古典の風に吹かれて の回を見に行きました!
開口一番は孝行糖でした。
初めて聞く話しでしたが、ちんどんやみたなかけ声が面白いですね。
次が喬太郎師匠の首ったけ。
吉原のお話ですが、お目当ての女の人が部屋へ来ないとか、現代でもキャバクラとかでありそうな話しだなーと想像ですが思いました。
例えば指名した子が席に来ないとか、そんな感じで。
現代でもありそうな落語がすごいのか、現代でもありそうな事が続いている人間に進歩がないのか。
悩み所ですね。

お次は正朝師匠の三方一両損。
啖呵を切る江戸っ子×2の話しはとってもパワフルでした。
今70歳ですよ。喬太郎師匠も言っておりましたが滅茶苦茶若々しくて元気です。
そしてこの話しを聞く度に、大岡越前の人気さが分かります。
名裁きの人ってみんな知ってるもんなぁ。

お仲入りが入ったら今度は対談です。
喬太郎師匠の若き頃のお話が聞けたり、2人の縁の話しが聞けたり面白かったです。
10回はさん喬師匠と対談するんですね!是非見てみたいなぁ。

最後の落語はなんと死神!
喬太郎師匠の死神を生で聞くのは初めてです。
ものすっごく嬉しくて聞いていたのですが、すっごいサイコパス死神さんでした。
この話って主人公の男をどう演じるかに正直そんなに幅はない気がするんですよね。
気になるのは死神がなぜこの男に呪文を伝授するか。
それがね、ある意味ものすごく腑に落ちる感じだったんですよ!

死にたがっていた男に呪文を伝授して喜ばせ、天にも昇るような気持ちにさせて、落とす。
いや、落ちたのは男の性なんですけどね。
約束を破らなければそうならなかった訳ですし。
これで死ねるじゃねぇかと笑う死神が、最後にひとかけの希望を見せる。
蝋燭に火を移せたら助かると言い、男はその可能性にかける。
だが、男は結局死ぬ。
新しい蝋燭に火を移せなかったから。
蝋燭の火が消えると言う事は、寿命で死んだと言う事なのですが、
この状況は死神が殺したと言っても良い状況なのではないでしょうか。
その瞬間に、死神は正に神となる。

それまでの死神は、死神と言えども人が死ぬ瞬間に立ち会うだけの存在でした。
多分水先案内人とかそんな感じですかね。
だって、蝋燭で寿命が決まっていて、死神はそれを消えるのを待っているだけなんですからね。
じゃあ足下にいるのはなんなんだって感じなんですが。
漬け物石みたいな感じですかね。
それが、ですね。
この死神は男を殺すまでに至った訳です。
人の生き死にを決めるのが神様ですから、だから正に死神は神となった訳です。
なぁんて、喬太郎師匠の死神を見ながら思いました。

いやぁ、面白かったです。
やっぱり落語は良いですね。




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