グッドウィルハンティングをやっと見た

皆さんは観たことがあるだろうか
グッドウィルハンティングという映画を。
私はなぜか敢えて見なかった
(グリーンマイルとかショーシャンクの空には見たのだから
ロビンウィリアムズの結末が悲しいせいかもしれない)
そして、今日やっと見たのだ

良い映画だった、たぶん、間違いなく
上手に作られているし、
とにかくロビンウィリアムズが素晴らしい
彼が出てくるだけで、泣きそうになってしまう
でも、ん?

これは感動できるんだろうか。
これは、特別な頭脳の、選ばれたものたちの世界の話だ
ウィルの親友こそ(嘘っぽいところはあれど)
本当は素晴らしいのに、
どうぞ私は脇役ですから、といかにも立場をわきまえて
道を譲る
なぜなら、主人公は天才だから?何それ !

普通に主人公のウィルは性格が悪い
辛い体験もあったとは思う
だけど、あんなに一瞬で変われる訳ない
次の瞬間には、絶対悪態ついてるはず

こんなファンタジーが信じられるほど、
呑気な時代だったんだろうか。
能力が絶対で、順位が上って価値観が
誰もが共有できるような時代

今ならきっと、
「いいやつ」のウィルの親友が尊いってことになるだろうし、
ウィルはきっと恋人を泣かせて、拗らせるだろう
きっと世の中はそうしたことを受け入れない
自己責任
殴るし、暴言吐くけど、天才、なんて求めてないのだ
そういうものをみんな注意深く排除しているから

古い映画を観るたびに、
なんて時代だ!と思うことが止められない
そうして不思議な無力感に苛まれる
全ては価値をなくしてしまうのだろうか、と

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