ホワイト社会の到来を喜びたい。

人間には4つの窓があるらしい。
(ジョハリの窓→開放、盲点、秘密、未知の4つ)
これを知った若い時、私は
他人から見た自分の窓にばかり興味があった。
自分は加工してから外に出すものだ。
多くのSNSみたいに。

それなのに今になって私は強烈な自己愛に気付く。
自分を知りたい。
加工してきた自分しかわからなくなって、
そのまま死ぬなんて嫌だ、怖すぎる!
どろどろの(かどうかさえわからない)、
真実の自分を知りたい。

私は自分の悩みや悲しみ、怒り、考えについて、
少なくとも放ってはおかないことにした。
むしろ、捕まえに行っている。
考える、逃げる、書く、悩み続ける。
行きつ戻りつしながら、密かに私は自分を解放する。
死ぬ前に終わるだろうか、と思うけれど、
進むしかない。

自己愛。
笑える響きだ。
本当に少し前まで私は、
子供以外に大切なものなんてないと心から思っていたのに。

今はホワイト社会だから、
私たちは自分たちを加工し、
本音と建前が解離し続けて歪むんだろうか。
窮屈だ、とは誰もが感じているかもしれない。
でも私がやっと自分の言い分を認められるようになったのは
間違いなく社会の変化のおかげだ。

ずっと前からホワイトだった私は
時代を先取りしてたな、と笑う。
それは私を苦しめたかもしれないけれど、
実は、今この変化に立ち会えて感動している。

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