結婚相手の選び方(私の場合)

結婚相手は一人だ
今のところ、日本では
だから、あなたはたった一人を選ばなきゃいけない
この世界から
ついこの間まで子供で、学生だったというのに
なんていう重責

私は
自分で相手を選べるとは到底思えなかった
誰かに決めて欲しいとまで思っていた
お金も格好良さも別にいらなかったし、
結構誰とでも仲良くやっていけるのではないかと
本当に思っていたのだ
問題は親が納得するか、だけだった
面倒くさいから、早く決めてしまいたかった

けれど、私は夫に出会った時、
絶対にこの人が必要だと思った
お金は全然なかったし、
趣味も育って来た環境も一つも共通点はないし、
一生懸命話してくれるスターウォーズの話は
てんで意味がわからなかったし、
一緒にいても楽しいかはわからなかった

好ましい、というようなレベルのものではなかった
むしろ、好ましくはなかったのだから
でもとてつもなく好きだった
意味がわからない

友人はそれを聞いて、
それが普通、やっと普通になったね、と言った
(恋ってそういうものなの?)

義理の母は
よくこんなボロボロの服着た子を、と言ったので、
それもワイルドで格好良いと思っていたと言ったら、
ものすごく笑っていた

本当に必要なものを、
私達はちゃんと知っているのだと思う
世の中で良しとされているものなんて、
自分にとっては何の価値もないことを

だって私は、
どんなイケメンも
どんなお金持ちも
どんな天才も
どんなアーティストを隣に立たせても
(そんなことは実際ないけど)
圧倒的に夫を選んでしまうから
彼は最高だ、あらゆる点で
理由は上手く説明できないけれど

実は、それは生きていく上での救いだと思っている
誰もが価値を見出すものでなくて、
最も説明できないものが、最上位であるという

優柔不断な私は、
多分生まれて初めて完全に一人で決断をした
夫と結婚することを
誰の意見も聞く気はなかった
今でもその自分を誇りに思っている








































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