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Philosophical TransactionsVol.51 1759年 マスケリン「シリウス視差観測の提案」

シリウス視差観測の提案
ネビル・マスケリン(ケンブリッジ大学トリニティ校フェロー、ロイヤルソサエティフェロー)
ロイヤルソサエティでは適性ある者をしかるべき場所に派遣して、来年七月六日の金星の太陽面通過を観測することを決定した(四十年前、この現象を太陽の視差を高精度に決定する手段として、最初に本協会に提案したのは故ハレー博士であった)。私はこの紙面で本学術団体がもう一つの天文学の重要な対象について検討するように推奨するものであります。その課題は金星の通過観測に適しているとおそらく判断される場所の一つ、すなわちセントヘレナ島に天文学者を派遣することで同時に解決されるものと私は考えております。
貴兄にご注目いただければ有難く考えております天文学の対象は他ならオービスマグヌス(地球の真の軌道)の視差であります。これを観測によって明らかにすることはコペルニクスシステムについての最大かつ直接的な証明となるものであります。
『ロンドン王立協会 Philosophical TransactionsVol.51 1759年』

出典:ロンドン王立協会 Philosophical TransactionsVol.51 1759年


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