からすととんび(創作絵本)
~いつか、ぼくたちも?~
『なんかひまだなぁ。たいくつだなぁ。
そういえば、トンビくんきょうはこないのかな?』
ぴ~ひょろ~
『あ!トンビくんだ!』
『やぁ!カラスくん、あきだねぇ。カラスくん、もうかきたべた?』
『うん、たべたよ。でも、きょねんのかきのほうがおいしかったかな?』
『そっかぁ。そうそうカラスくん』
『なに?』
『なんかさ、いま、にんげんっていろいろたいへんみたいだよ。』
『なにが?』
『なんかね、おみせでうってるもののねだんが、まえよりたかくなったんだって』
『トンビくんにんげんにしりあいいるの?』
『あ、このちかくのひとがはなしてた。おにくとかもさ、りょうをちょっとへらしてるって、だからたいへんよね~っていってた』
『おにく?ぶたさんのかな?うしさんかな?……もしかして……とり?』
『え!や、やめてよ。カラスくん。あ、でもとりって、ニワトリさんだよね??』
『うん、でもさ、ニワトリさんのおにくが、たかくなったら……いつか、ぼくたちも?』
『え?や、やだなぁ、カラスくん。へんなこといわないでよ~』
………
『でもさ、トンビくんわかんなくない?これから…』
『う、うん。なんだかぼくしんぱいになってきたよ。カラスくん…いつか、ぼくたちも、おみせにならぶのかなぁ?』
『え?や、やだよ。ぼくはおいしくないよ。ぼくはにんげんに、あまりよくおもわれてないし。トンビくんならおいしいかもね』
『え?なにいってるの?カラスくん。ぼくだっておいしくないよ。ニワトリさんがやっぱりいちばんだよ……………ねぇ、カラスくん。ぼくたちだいじょうぶだよね?』
『え?うん…………だいじょうぶだよ…………きっと………』
おしまい
絵がちょっと……あれですが…
人間と同じようにカラスもトンビも悩みがあるのでしょうか??
最後まで読んでいただき、ありがとうございます🍀😌🍀
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