見出し画像

自分で補助金申請を行う際の落とし穴

みなさま

こんにちは。行政書士の黒澤正人です。
本日は「補助金申請の落とし穴、5つの注意点」についてお話いたします。

補助金申請は、事業に必要な資金を確保する有効な手段ですが、その過程にはいくつかの落とし穴が存在します。これらを正しく理解し、上手に避けることができると、申請の成功率が高められます。以下に、補助金申請の際の主な落とし穴とその対処法をまとめます。

1. 不適切なマッチング
自社のプロジェクトが補助金の目的に合致していない場合、申請は時間と労力の無駄に終わる可能性があります。適切な補助金を選ぶことが、申請の成功への第一歩です。募集要項の読み込みが大切。どの事業の何に使いたいのか、を明確にしておきましょう。
2. 申請書類の不備
不完全な申請書類や、必要な情報の欠如は、申請が却下される主な理由の一つです。申請書類は慎重に準備しましょう。たとえば、事業再構築補助金の場合は、認定支援機関の確認書が必須ですが、ものづくり補助金の場合は不要です。
3. 締切の見落とし
補助金申請には締切が設けられています。締め切りを過ぎれば当然申請できませんし、時間がない状態での申請は準備不足から不採択のリスクを高めます。余裕を持って準備を進めることが重要です。
4. 過度な期待を抱いてしまうこと
補助金は非常に競争が激しく、全ての申請が成功するわけではありません。種類によって差はありますが、採択率50%前後の補助金が多いです。あまり過度な期待を持ちすぎると、落選時のショックが大きくなります。かけた時間や費用が無駄になってしまうことも。補助金以外にも資金調達の選択肢は持っておくとよいでしょう。
5. 財務管理の準備不足
補助金は申請したらすぐに支給されるわけではなく、事業に利用した後で支払われます。そのため、購入費用や開発費などの資金の準備が事前に必要となります。また、申請以前に購入したものは、仮に年度内であったとしても支給対象とはなりません。計画性をしっかり持って、準備にあたりましょう。不適切な資金管理は、将来の資金調達機会を損なう可能性があります。

ご自身で補助金申請を行う際の落とし穴になりそうな5つのポイントを記載しました。せっかくの機会ですから、最大限活用できるよう常に最新の情報を入手し、申請プロセスにおける細かな注意点に留意することが重要だといえます。

複雑な手続きの代行から、身近な法律相談まで承ります。
お困りごとは「くろさわ行政書士法務事務所」までお問い合わせください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?