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#1-4 そもそも心不全って何?


こんにちわ、心不全を専門にしている看護師です。
今回も心不全の定義についてお話をしています。

⭐️ガイドラインとしての定義⭐️
「なんらかの心臓機能障害。すなわち、心臓に器質的および/あるいは機能的異常が生じて心ポンプ機能の代償機転が破綻した結果。呼吸困難・倦怠感や浮腫が出現し、それに伴い運動耐容能が低下する臨床症候群。」

⭐️一般向けの定義(わかりやすく表現したもの)⭐️
「心不全とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です。」


前回は、心不全の定義の中で「心ポンプ機能の代償機転が破綻した結果」という文面があります。この心ポンプ機能って?代償機転って何?ということをお話しさせていただきました😊
今回は、心不全症状についてお話をさせていただきます。

呼吸困難

 呼吸困難は、言葉の通り呼吸をすることが困難になるということです。
 心不全で呼吸困難が生じる機序としては、3つあります。一つは、体を動かすために必要な酸素の量を運べないこと。二つ目は心臓の動きが弱くなり、肺周囲の血液が渋滞することで、肺から酸素が送れなくなるということ。最後に、肺周囲に水が溜まることで肺が酸素を取り入れることができなくなるということで理由があります。


倦怠感

心臓は、全身にエネルギーを送る働きをしています。
心不全になることで、必要なエネルギーを送ることができないため、体が動かなかったり(怠い)、すぐに疲れてしまいます(易疲労感)。

浮腫

 浮腫とは、
心不全は尿の生成が少なくなることで、血管内の水分が多くなります。すると血管外(間質)というところに水が押し出されて、貯留します。
すると、足などがパンパンになって指のあとが残るようになります。これを浮腫と言います。

 今回は、ガイドラインに記載されている。心不全の症状をイメージできることを意識して記載してみました。
どうですか?なんとなくイメージできましたか?🤔
感想やご意見をコメントを送っていただけると嬉しいです😊
次回は、運動耐用能についてお話ししますので、お楽しみに👍



それでは、みんなで心不全患者さんが望む生活ができる世の中にしていきましょう!

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