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# 2-2心不全にもステージがある

心不全とそのリスクの進展ステージ

 前回、心不全にも「がん」のようにステージがあるということをお話ししました。
今回は「心不全ステージA」について説明したいと思います。


 急性・慢性心不全診療ガイドラインによると心不全ステージAは、「器質的心疾患のないリスクステージ」と記載されています。
 つまり、心臓自体はキズついていない状態だが、ゆくゆくは心不全になるリスクがあるというステージということです😫

 このリスクというのは、高血圧・糖尿病・動脈硬化性疾患などであり、進行をすれば心臓をキズつける危険性が高いものばかりです😨

前回にもお話ししたように、いかに心不全ステージを進行させないかが重要であるため、治療は、危険因子のコントロール・器質的心疾患の発症予防が目標となってきます👍

 例えば、禁煙・減塩・カロリー制限・運動療法など、生活習慣病に対するアプローチとなるわけです。


 「今は心臓が悪くなくても、いずれ心不全になる危険性が高い❗️」と思ってもらえるように、医療者が関わっていく必要がありますね🤔

まとめ

①心不全ステージAは、心不全症状や器質的心疾患がない。
②心不全ステージAは、高血圧・糖尿病・動脈硬化性疾患などの既往歴がある人を指す。
③心不全ステージAの治療目標は、心不全ステージを進行させないために、器質的心疾患の発症予防である。

今回は、ここまでとして具体的な指導や方法などは、今後お話をしていくつもりです😌
 また、取り上げてほしい題材があればコメントをよろしくお願いします。

では、心不全患者さんの望む生活が支援できるようにしていきましょう!

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