結婚相談所お見合い①
初めて、結婚相談所の人とのお見合いがあった。
この人は、同じ結婚相談所に所属している人。
5歳年上の、証券会社勤務。
相手も同じような地域に住んでいるらしく、近くのターミナル駅周辺のカフェでお茶することになった。
暑い中、遠くまで行かなくて済むのはラッキーだ。
待ち合わせ時間にカフェの前に来てみると、お見合い相手と思われる人がいるが、どうも彼でいいのか確信が持てない。
声をかけるべきか、相談所アプリのプロフィール写真と見比べながら迷っていると、向こうから、「◯◯さんですか?」と声をかけられた。
合っていたようだ。
プロフィール写真より、少しおじさんっぽいが、顔立ちなどはだいたい写真通りだった。
まぁ、自分もプロフィール写真は修正しているので、向こうが写真とちょっと違っていたとしても文句は言えない。
彼に、プロフィール写真より美肌じゃない!などと思われなかったことを祈る。
面会した喫茶店は、コーヒー専門店で、なかなか雰囲気のある内装だった。
程よく薄暗く、こちらには好都合。
だが、時節コーヒー豆を挽くマシーンの音や、氷を冷凍庫から取り出す音が鳴り響き、相手の話す声が聞こえないという、気まずい事態が発生してちょっと焦った。
(低めの落ち着いた声で話す人だった。)
彼は、海外に興味があって、学生時代は留学もしていたらしい。
自分も留学したことがあり、海外旅行も好きなので、そこらへんの話を主にした。
彼が、アメリカに留学した後、ヨーロッパを1ヶ月かけて回った話をしていて、なかなか興味深かった。
悪い人ではなさそうだ。
というか、絶対良い人そうだ。
実直な、少し口下手な人という印象。
こちらの話した内容を広げたり、深掘りするのはちょっと苦手なのかもしれないが、とりあえず、ちゃんと聞いてくれているのは分かる。
私のプロフィールに書かれてた内容を頑張って思い出しながら話題を出している感じだった。
真面目な人だな。
45分ちょっと喋ったところで、彼がちょっと改まって何か言いたそうにした。
なんだ、なんだ、何が来るんだ…?と少し身構えたところ、
「自分、この後は予定があるんですけど、良かったら、また今度会ってお話しませんか?」と言われた。
なんだ、そんなことか…
というか、結婚相談所での出会いだけど、面談後にシステム上でまた会いたいかどうか入力する方式じゃないんだね。
結構、形式自由なんだな。
(他社結婚相談所の会員とお見合いをするIBJの方は、当日連絡先を交換してはいけなくて、担当カウンセラーを通じて今後についての意向を伝えるようだ。もう、ややこしい…)
「はい、ぜひ!」と答えて、彼とLINEを交換した。
正直、この短時間じゃよく分からないから、嫌なところがなければ、また会う以外の選択肢はないだろう。
嫌いな食べ物はあるかとか、会う場所はどこら辺が便利かとか聞かれた。
次回会う場所を考えてくれるつもりなのか…
それは有難い。
そして、この彼、なんと最寄駅が自分と同じであることが判明した。
プロフィールに書いてある居住地がすぐ隣の区だったので、近いなーとは思っていたが、まさか最寄駅が同じとは…
恐らく、駅の出口は違うとは思うけど、万が一地元のスーパーなどで遭遇してしまったらどうしよう。
スッピン、近所着姿など見られた日には、次回面談取りやめになるのでは…
いや、そもそも認識されないかもしれないが。
今後、近所をうろつくときに、ちょっと緊張しそうだ。。
なんとなくだが、彼は、私の後にもお見合いの予定があったんじゃないかという気がしている。
用事があるとのことで、駅とは逆の方向に去っていった。
まぁ、お見合い掛け持ちでも何にも不思議はないよね。
婚活とはそういうものだし、彼は、スペック的になかなか人気がありそうだ。
特に30代半ば以降くらいの女性に。
しかし、それにしてもなんであのスペックで、しかも良さそうな人なのに独身…?
と、思ってしまう自分がいる。
自分は、独身だからって訳ありと思われるの許せん!とか常日頃言ってるくせに。
うーん。
たまたまなのかな。
若い頃、仕事大変だったみたいだしな。
アリな人と全然お見合い成立しないと嘆いていたけど、奇跡の確率でお見合いが成立して、会った人がまともそうだったら、それはそれで、疑心暗鬼になる自分。
相手のことを何も知らない状態で会うから、仕方ないんだろうな…
あぁ、もうこんなよく分からん疑心暗鬼になることなく、純粋に、この人いいな!って思って始まる恋がしたい…とかぶつぶつ思いながら、せっかく街に出てきたので、少しブラブラしてから帰宅した。
彼には、一応、お茶を奢ってもらったし、お礼と、また会うの楽しみにしてます!的な短いラインを送った。
また会いましょうとは言われたものの、
「どうせ他の女と比べて次に会う人決めるんでしょ…気にしちゃいけないわ」
と自分に言い聞かせ、相談所アプリで他の人にお見合い申し込みをしたり、マッチングアプリでメッセージの返信をしたりして過ごした。
が、やっぱりちょっと彼の返信が気になる。
「あら、ライン既読にもならないわ。ほら、やっぱり、期待しないほうがいいのよ。」
などと、一人でやや腐り始める。
(マッチングアプリで2回会って、次も前向きそうだった人から連絡が途絶えた件を引きずっていたのかもしれない)
結局夜になって、彼から丁寧なお礼と、次回会う候補日程が送られてきた。
婚活は相手も複数同時並行、だから多少いいなと思っても、何一つ心を動かしてはいけない、さもなくば多大なダメージを喰らうことになる、と自分を戒め過ぎて、逆にちょっと疲れたな…
こんなんでこれからやっていけるのかな…
期待してダメで、ダメージ喰らうのは嫌だけど、返事来なくても何とも思わない相手とは、そもそも進展するわけがないしな。
難しい。
どうやったら、常に平静なメンタルを保ちながら婚活することができるのだろうか。
そんな方法はないのかもしれないけど…
そういうわけで、彼とは恐らく2回目も会うことになりそうだ。
まぁ、今回ほんの少ししか話していないわけで、次回が本当の相性見極めになるんだろう…
記念すべき結婚相談所の初お見合い、終了。
若干、初対面の人と喋ることに慣れてきてしまったような…
疲れることには変わりないけど。
いつまで頑張れるのか分からないけど、もうちょっと頑張るか…
今回もお読み頂き、ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?