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婚活の寄り道〜強烈キャラの彼に再会、からの決別〜

今回は、完全に婚活という趣旨から逸れた面談だった。たまには寄り道もいいかと思った。

この投稿で書いた、マッチングアプリで出会った強烈キャラの彼。

この人は、マッチングアプリ活動がうまく行かない、結婚できないの辛いと、初対面なのに激しく嘆いてた人。

異性としては、ないのだが、キャラ的に面白そうな人だなーと思い、婚活してる同士ということもあり、たまに婚活ネタのラインをやり取りしていた。

そんな中、今度飲もうということになった。

それが昨日。
彼は待ち合わせ時間になっても、全然現れず、私はとりあえず先にお店に入った。
15分ほど過ぎてラインしても既読にすらならない。
…これはブッチされたか…?
マッチングアプリ初ブッチか…?
正確にはマッチングアプリの面談ではないが…

お店がたくさんのお客さんで賑わい始める中、ポツーンと一人座ってる私。

まじかよ、アイツ…なんなの?
と呪い始めた頃、彼から
「ごめん、明日と勘違いしてた!すぐ向かいます!」とラインが届いた。

それはそれで、まじかよ…
ブッチではなかったのは良かったけど、君がこの日を指定したのではないか…
3日くらい前にも日にち付きでお店の連絡したし…こいつめ…

仕方ないので、一人巨大レモンサワーを飲みながら待つ。お腹が空いたのでつまみも頼んだ。
もうがっつり飲んでてやる。

彼は待ち合わせ時間から1時間ほど遅れて現れた。タクシーで来たらしい。
謝られた。
苦笑しつつ、まぁ、そういうこともあるよね、と返す。(思ってることが顔に出やすいので、ちゃんと笑えていたかは自信ない。)

向こうはもう夕飯&晩酌を済ませた後だったらしく、微妙ではあるが、とりあえず乾杯をする。

ラインはしていたけど、直接会うのは久しぶりの2回目で、しかも、彼は急いで来たせいか、ちょっと疲れていて、いまいちの盛り上がり。

婚活の話しようー!と思ってたけど、向こうは最近、マッチングアプリで全然マッチングすらしないらしく、その話題にはあんまり触れたくないらしい。そうか。

なんだろう、初めて会った時は、奇抜なキャラではあるけど、話してて結構楽だし友達にはなれるタイプかなーと思ったけど、こうしていざもう一回会ってみると、あんまり気が合わないというか、波長が合わない気がする。
イラっとして、軽い言い合いになった場面もある。(なぜかこの人には、遠慮して言葉を飲み込んでおこうと思えないんだよなぁ。不思議。)

人間の相性って難しい…
異性としてOKで、かつ相性が合う人と、この限られた数の出会いの中で出会えるのかな…と気が遠くなりかける。

さて、マッチングアプリで全然うまく行かないと嘆く彼だが、よくよく聞いてみると、今のアプリで2人ほどと付き合ったことがあるらしい。

なんだ、成功体験あるんじゃないか。
嘆き方からして、最初からずっとうまくいってないのかと思ってたわ。

そして、彼はその彼女たちを自分から振ったらしい。

「もっといい人がいるんじゃないかと思った。もっとかわいい子。別にブサイクじゃなかったけど」
と彼は述べた。

私は「そんな理由で!?」と正直、腹の中で頭にきた。

分かってる、そういう理由で別れるのも別に悪いことなわけじゃない。
恋愛なんて個人の自由だし、どういう理由で別れようが、そんなの当人の勝手だ。

…だけど、いけすかねぇ。

散々、婚活辛いとか、自分は出会えない境遇で恨めしいとか嘆いてるけど、結局はビジュアル最重要視してるだけじゃないか。

私は、過去にマッチングアプリで出会って付き合った人たち(正確には一人は婚活アプリだが)と、「もっとかっこいい人がいるかも」という理由で別れようと思ったことはない。
別れた理由は、相手との性格の相性だった。
そして、相手に別れを告げるまで、本当に本当に悩んだ。

特に2年近く付き合った相手に別れを切り出した時は、普段は何があっても旺盛な食欲が落ちたくらい、人生一しんどかった。

相手のことは好きだったけど、この先の長い人生を共に歩むには、感性の部分の隔たりが大きいように見えた。
そこさえもうちょっと近ければ、こっちから結婚してと言いたいくらい好きだった。

他にもっといい男がいるかもなんて、微塵も頭をよぎらなかった。

その彼は顔が好みだったから、というのもあるかもしれないけど、でも、結局は、とても好きだったから、他のもっとかっこいい人と付き合いたいとか思う余地はゼロだった。

まぁ、昨日の彼は、アプリで出会った彼女と、とりあえず付き合ってみたけど、あんまり好きになれなかったのかもしれない。

が、別れた理由としてはっきり述べたのは、好きになれなかった、じゃなくて、もっとかわいい子と付き合いたい、ということだったよな。

そんな理由で別れたんだったら、自分の理想を追求した結果として今の状況があるんだから、一人が辛いとか、縁に恵まれない自分可哀想とか言うのは、なんか違くない?

初回の面談の時、婚活がうまく行かないと嘆く彼に「大丈夫ですよ、まだまだこれから良い縁ありますよ!」ってフォローしてあげた私、ちょっと馬鹿みたいじゃないか。

彼は結婚できてないって常々嘆いてるけど、そんなに結婚したいんだったら、顔の可愛さ追い求めるだけじゃだめだろ、性格の相性を重視するべきだろよ。

まぁ、私がこんなこと言ったところで、彼にとっては雑音だろうから言わなかったけど。
我々は価値観が絶望的に相容れないのだ。

彼はマッチングアプリで、マッチングすらしなくなった今、付き合えてた頃はモテ期だったと、別れてしまったことを惜しんでいるようだった。
「(今の状況は)自業自得じゃない?」と思わず私は言ってしまった。
ちょっと言い過ぎたなと思ったけど、思わず言ってしまった。
普段は他人にそんなにストレートに言うタイプの人間ではないのだが、彼にはどうも言ってしまうんだよなぁ…

相手はちょっとムッとしたようだった。

「別れたこと後悔してるなら、もう一度連絡取ってみたら?」と付け加えるように彼に言ってみたところ、
「いや、無理ですよ、今さら。まぁ、連絡したこともありますけど、ダメでした」とのこと。

まぁ、そりゃそうだろう。
よほど惚れ込んだ相手でもない限り、自分を振った奴がフラフラとまた連絡してきても、シカトするわ。

今回の飲みでよく分かったのは、いい年して独身で、結婚したくないわけではなくて、婚活してるからって、それまでの事情とか、恋愛に関する考えとかが似ているとは限らないということだ。
考えてみれば、当たり前のことなんだけど。

もっと好みの顔の人がいるかもと思って振ることと、相手との相性に悩んだ末に振ること、どちらが良くてどちらが悪いというわけではないのだけど、でもなんていうか、あんたと一緒にしないで、という気持ちになってしまった。

そういえば、趣味が違う人同士よりも、趣味が同じだけど、こだわりポイントが微妙に違う同士の方が揉めるとか聞いたことあるけど、それと同じ感じか。

いや、むしろこれは、趣味が同じどころか、独身恋人なしであること以外、彼と私は共通するところが何もないのでは。

彼とは、一緒に嘆いて励まし合うような関係性には絶対なれないなと思った。

婚活って、やってる人にしか分からない諸々があるから、同じ境遇の人と喋りたいと思ってしまい、だから今回の彼と連絡を取っていたけど、もういいや。
合わない人と話してもストレスが溜まるだけだし。
それに彼はそんなに私の婚活事情に興味なさそうな感じが前面に出てたし。
彼は婚活仲間欲しいとか別に思わないんだろう。彼が欲しいのは、ただ一つ、(顔が可愛い)恋人なんだから、自分に興味ない女がどう婚活しようが、知ったことじゃないだろう。

彼は、「彼女がいたら仕事も頑張れる。いなきゃ何にも頑張る気がしない。」
と今日も繰り返していた。
へー。そりゃ大変だね。

もちろん、大好きな恋人がいるから、色んなことを頑張れるっていうのは真実なんだろうけど、いなきゃもう全部ダメ、絶望っていうスタンスが私とは合わない。
どうやら彼は恋愛体質らしい。(本人も認めていた。)別にこれについては人それぞれなので文句を言うつもりはないが。

そして、彼はドヤ顔で、「自分、理想高いんですよね。」と言った。
理想を追うのは全くもって個人の自由なんだが、理想が高い自覚あるなら、そんなに婚活うまくいかない、もう世間恨んでやるみたいなことグチグチ言うなよな…
と、再びイライラしてしまった私。
彼的には、自分の理想の人と付き合って結婚できていない現状が許せない、自分恵まれてないということなのか。
うん、やっぱり合わない。
決別だわ。

別に彼が何か悪いことをしたわけではない。
(強いて言えば会う日にちを勘違いしていたことくらいか)
きっと、同じテンションで、いわば同志として婚活について話し合えると勝手に期待してた分、イライラが強まったんだろうなぁ。
最初から、自分とは違う奴と思っていたら、その違いも面白がれたりするんだけど。
いや、でもちょっとこれは面白がれないレベルの隔たりかも。

さて、寄り道はこれくらいにして、明日は初めての結婚相談所の面談。
奇跡の確率で成立したお見合い。
緊張するなぁ。

頑張ろう。

今回もお読み頂き、ありがとうございました。

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