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育児中の停滞感

停滞している。いろんなことが。
背中が熱を持って、あつい。
おんぶしている末っ子の熱が上がってきたのだろう。

6月半ばの現時点で我が家のチームちびっこ(3歳&1歳男児)は2日間しか保育園に行けていない。
今朝、娘を小学校に送り家に戻ると、チームちびっこを見ていた夫が開口一番に言った。
「緊急事態です」
末っ子が38.5度のお熱。当然、保育園はお休みだ。次から次へとバイバイキンがやってくる。先週の手足口病が治ったかと思うとこれだもの。今日も仕事に行かれない。
いちばん緊急事態なのは私かもしれない。

小学校に用事があり職員室を覗くと「ここでは時間が動いている」と感じることがある。
自分も「早く社会に出たい」、育児で思うように身動きが取れないとき停滞感や閉塞感におそわれる。閉じ込められているような。
元気な体を外に出て誰かのために役立てたい、誰かに感謝されたい。誰かなんてとても曖昧だ。いま自分を必要としているのは体調不良の子どもだろうに、家庭で役立てられているだろうに、そこに意識を向けられない。

おんぶの末っ子から寝息が聞こえる。お熱の末っ子と触れ合っている背中はまだあつい。坐薬が効いてきますように。
元気なにいにはかりんとうをぽりぽり頬張りながらYouTubeでブーバを観ている。ブーバ、ヘンテコな生き物だ。白い毛に全身を覆われていて、手足と目口鼻耳には毛が生えておらず肌色、かわいいとは言えない容姿。飛んだり跳ねたり無茶するブーバを、にいには声を出して笑いながら楽しんでいる。おうちでのんびり羽を伸ばせているようだ。
かりんとうの咀嚼音の心地よさ。概念的な「社会」なんて気にしないで手元の世界を大切に見つめられたら良いのだが。


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