Webライターの初歩の初歩「語尾表現」の整え方
今回は、久しぶりにライティング仕事をしたら「語尾表現」に苦労したというお話です。
意識するほどドツボにはまって、語尾の言い回しを考えて数十分すぎていたという状態になったことも。
文章を書き始めた人のなかには私のような状態に陥った人もいるのではないでしょうか?
語尾をうまく操れるようになると、文章の読みやすさが格段にあがるんですよね。
今回は、それを知ってから意識するようになった「コツ」についてまとめてみました。
Webライティングの基本は「ですます」調
ライターの仕事をうけると、語尾の指定はあって当たり前という感じですね。
Web媒体に掲載される文章は、ほぼ「ですます」調で依頼されるといっても過言ではありません。
私がなぜ「ですます」調に苦しんだかをお話させてください。
語尾の連続「回数指定」に悩む!
文章を書きなれているかどうかは「語尾」に現れやすい気がします。
書きなれていないと無意識に「~ます。~ます。~ます。」と同じ語尾が延々と続いてしまったりします。
「~と思います。~と感じます。」の連続で感想文を乗り切るのは、小学生あるあるとして私自身も身に覚えがあります。
実際、同じ語尾を続けた文章は、読む人に「稚拙」とか「単調」という印象を与えてしまうようです。
さらに、レギュレーションで「語尾の連続は〇回まで!」なんて指定があると筆がまったく進まなくなります。
「今の文が『~ます』で終わったから、次は『~です』か。どうつなげたよう。」とびっくりするほど効率の悪い方法をとっていて生産性の低さが悩みでした。
同一語尾の連続に関しては、
・3回まではOK
・連続はNG
という感じに指定されます。
Webライティングでは2回まではOKという場合が多いようですね。
長文になると語尾の重複を見落としがち
短文だとすぐに違和感を覚えますが、少し長い文になると語尾の連続が意外と馴染んでしまうことがあります。
上のような「ます。~ですが、~ます。」みたいな文だと、読み返しても意外と違和感がなかったりします。
語尾の連続は、クライアントによって許容範囲が変わる部分なので、違和感のなさにひっぱられないように気をつけねばと感じるポイントです。
「ですます」を交互にするだけだとちょっと惜しい
では、「ですます」を交互にするとどうかというと、
こうすると、文章として段々それっぽくなってきているのを感じます。
語尾が固い印象を与えるので、読んでいるとリズムの悪さが気になるのはいなめません。
「でしょう」「ません」を混ぜるとリズムが良くなる!
文章は、語尾のバリエーションを増やすとリズムが良くなります。
「ですます」調の場合は、下記の語尾なら使用OKとされています。
過去の体験を語る場合には「~でした」「~ました」もいいですね。
クライアントさんによっては「です」「~ですよ」の変化でもかぶりなしと認めてくれることがあります。
語尾のバリエーションを増やして織り交ぜると、文章に「高級感」がでるそうです。
単純に読みやすさも上がりますね!
余談になりますが、同じ見出しのくくりや、一文の中に、「同じ単語を入れない」というのも指摘の多い部分です。
私は「~した場合」が重複しがちなので適宜「~したとき」に入れ替えるようにしています。
語尾に振り回されずにライティングするコツ
語尾を意識するのは大切ですが「順番だけに気を取られていると時間が無常に過ぎていく」というのは実体験からお伝えしたいです。
最初は、語尾が重なってもいいから書き出すことをおすすめします。
一通り書き終えたあとで連続している箇所をチェックして、
1. 文を分解して語尾を変えられないか
2. 間に違う語尾になる文章を入れ込めないか
を考えます。
どうしても思い浮かばない時はいくら頭を悩ませても進まないので、趣味のWebサイトやブログを巡回したり雑誌を読んだりして他の人が書いた文章を読むのがおすすめです。
語尾のバリエーションを学べてヒントになるので、一文一文考えるよりも格段にスピードが上がりますよ。
文章を入れ替えて語尾を書き換えたり、文中に差し込んでも違和感のない内容を考えられる構成力をつけたりするのは「慣れ」の部分が大きいんですよね。
語尾表現のストックが溜まっていけば自然とうまく書けるようになっていきます。「書き慣れる」までがんばりましょう!
先輩Webライターの方には、ごくごく当たり前の内容だと思いますが、これからライターを始める方への参考になれば幸いです。
「文章を読んでいると空気のように存在感が薄いのに、ほんのちょっと連続しただけでも悪目立ちするのが「語尾」の難しさですよね。
ここまで読んでくれてありがとうございました。
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