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劇場から駅まで

 先日、娘の舞台を観に行きました。
チケットはとりあえず2枚おさえたものの、その日に娘が出演するかどうかは未定でした。

何故かと申しますと、娘は
「Swing」(スウィング)という立場にあるからです。

舞台にはメインキャストの方々と、アンサンブルの方々がいて、その下にいるのがスウィングです。(この構成は公演や団体によって、呼び名などは違っていたりもします)

今回の舞台はメインキャストの代役(アンダースタディ)をアンサンブルの方が担う時もあり、そのアンサンブルの代役をスウィングが担当します。

アンサンブルの方は1人で何役もつとめるので、娘が覚えるものは20数役もあり、
それがいつきても良いよう、衣装から道具などを含め準備をしていたようです。

1枚目のチケットの日、
娘の出演はなかったものの、舞台は素晴らしく、ここに関わらせて頂いただけでも凄いことだなぁと思えるものでした。

2枚目のチケットの日にちまで2週間ほどあったのですが、なんとその間に1度舞台にたてたと連絡がありました。

そして、ゲネプロ(最終通しリハーサル)に出演することになったから観に来ないかとお誘いの連絡がっっっ。
主役以外の役を半数ほどアンダースタディがつとめるという事で持ち上がりで娘も舞台にあがりました。

とっても良い席でしたが、
前もって娘に何の役をするのか聞いておかなかったため、前半は娘探しゲームのようになってしまいました。2回短いセリフもあり、驚きました…後半は役柄を把握したので、落ち着いて観られました(笑)

アンダースタディの方が多く担う舞台とはいえ、その素晴らしさにプロって凄いと改めて感じました。

帰りに劇場から駅までの道、
同じく娘を観に来てくださった方と、
無事に見届けて安心したのと嬉しさで2人とも
涙をおさえつつも笑いながら
「良かったですねぇ」と何回も言い、
歩きました。

娘の姿も嬉しかったですが、
娘のことを自分の事のように喜んでくれる方がいて、共感できたのも嬉しかったです。
忘れられない駅までの道になりました。

さて、2回目のチケットの日は娘が担当するカンパニー(アンサンブルが2組あるのです)の日ではありませんでした。それでも、何回観ても感動する舞台でした。

娘の努力とご縁あっての舞台、
どうか大千穐楽まで皆さま無事に
つとめられますように。



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