将来の夢
突然だが、私には将来の夢が二つあった。
それは水族館の飼育員と昆虫館の職員である。
それを叶えようと専門学校まで行ったが、叶うことはなかった。
それどころか水族館の飼育員に関しては現実を知り完全に目指す気が失せてしまった。
だがしかし何故だか昆虫館の職員という夢は打ち砕かれる事なくずっと憧れている。
専門学校でも少し関わったし、元職員の先生から話を聞く機会もあった、水族館の飼育員同様給料が低かったり非常勤しか募集されてないとかその他大変な事もたくさんあると聞いた。
それなのに何故かまだ諦め切れないのである。
そもそも水族館の飼育員は何故諦めるに至ったのか。
まあ大体まとめると
①給料が安い
②激務
③休みが不定期
④好きな生き物に就けるとは限らない
の4つに絞られると思う。
それでなんだかめんどくさいなぁ、と思ってしまいそこからは全く憧れなくなってしまったのだ。
じゃあ昆虫館の職員は上の4つを満たしている職業なのか?
と訊かれると答えはNOである。
ただし私は虫全般大好きマンなので強いていえば④は満たしていると言える。
だがしかし水族館も昆虫館も学校で話を聞いた限りだと業務体系は特に何も変わらないと思う。
それなのに何故こんなに昆虫館の職員に憧れてしまうのだろうか。
身も蓋もない事を言うと昆虫なんぞ家で幾らでも飼えるし、推し虫の布教がしたいならXでやってればいいと思う。
多分私は、自分の中には仕事にできるような事がそれしかないと思い込んでいるのだと思う。
昆虫を飼育したり獲り方を小さい子に教えたり。
近所のちびっ子達に始まり、バイト先のペットショップや実習で行った昆虫館でも昆虫関連を子供達に教えるのだけはとても楽しかったしありがたい事にかなり好評だった。
元から私は自分に自信が無いタイプだった。
なので私は自信を持ってできる!と思う事が実際に評価してもらえたこれらしか無いのでそれに縋り付くしかできないのである。
ちなみにここまで語っといて何だが、私は現実的に考えて昆虫館の職員にはなれないと思っている。
理由は簡単。
休職中とはいえもう就職してしまっているし、学芸員の資格も無いのである。
専門ではなく大学に入っていたら学芸員の資格も取れていたかもしれない。
だが、当時はよく調べもしなかったのに何故か専門でも取れると信じて疑わなかったのが大きな間違いだったと思う。
今からでも何か自信のある事を見つけさえできれば、この昆虫館への憧れも消えてくれるんだろうかと思ったりもするが、このまま一念発起してまた学校に行くのもありだと考えたりもする。
ここまで書いておいてなんだが、多分1番良いのは昆虫館の近くに職場を見つけて、そこに毎日通う事で幸せを感じるのが良い気がする。
昆虫館が思ってたのと違っていたりしてまたメンタルが破壊されるよりかは絶対的にそっちの方が良い。
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