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超短編小説 とある国

「紛争で大変な人を助けます」そう宣言した福祉の充実した国に難民は避難した。

避難した難民が祖国と違う天国のような生活を与えられたのを知って次々と難民は集まり大きな集団となった。

常識の違う難民に福祉の充実した国に住む人たちは困惑した。今までの常識が通用しない。善と悪の考えが違うようだ。難民を拒絶する人も出てきた。

難民は自分たちの常識で集団で暴れるようになった。自分たちの住みやすい世界へ変えようと。争いは各地で起こり収まらなかった。

そんな時、一つの国が声を上げた。
「難民を受け入れます」
難民に困り果てた国がその国に難民を送り込んだ。

それから数年、難民騒動はなくなり難民の話題はタブーとなった。

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