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超短編小説 そこの偉い人

「俺の言うこと聞かない奴はあれな」
「それダメですよ」
「もう仕事はさせないぞ」

立場の弱い人間が恐れ奴隷のように従う。

そんな世界がいろんなところで繰り広げられていたようだ。しかし、声を上げなかった人が声を上げそんな世界の一角が崩れ騒動が起きた。

少し落ち着いたころ、声を上げる人がまた出てきた。同情の声が集まり、また騒動に。

一人の男が自分たちの世界を守るために立ち向かった。

「偉い人間が何しても問題ないだろうが。それが普通だ。偉そうに。俺がこの世界を作ってきた。俺を尊敬しろ。」

彼の意思は強かった。周りも「彼は正しい」と叫び自分たちを守ろうとした。声は大きいほうがいい。集団となりそれが正しい世界になろうとしたが
、重みで立っている崖がボロボロと崩れ消えていった。

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