マガジンのカバー画像

短編小説

32
小説まとめました ほとんど超短編小説 思いついたときに書くので不定期です
運営しているクリエイター

#母

小説 縁 封印

母に栞ちゃんが事件に巻き込まれるかもしれないと慌てて相談した。泣きそうになってると母は「無の時間を」と言い私の頭をなでた。 しばらく無になった。母は「私は未来は見えないけど、止めることはできる」と言い、どこかに出かけて行った。 その後、事件の話は聞かなかった。栞ちゃんに何も起きなかったのだろう。母は「まだ力を使うのは大変かもね。大学出るまで封印しましょう」と私の頭をなでた。 朝、無の時間を過ごすこととなった。それで封印されるという。高校のあの朝礼はそういうことだったのか